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2023年の悪巧み
今年も年初からサイアノタイプでのプリントが楽しくてタマりません。
そして今年のプリント中、フと思ったんですが、
「サイアノタイプ用にわざわざデジタルネガを用意するのではなく、35mmから大判5x7までのフィルムを直接使って、引き伸ばし機のような感じで露光出来る何か良い感じのデバイスはないか」
というもの。
気になったら早速ヤフオクで調べてみます。
中判6x7までの引き伸ばしに対応した引き伸ばし機はありますが、大判4x5に対応したものはなかなか見当たりません。
それに、何よりかなりかさ張るため、既にもので溢れかえっている部屋に更に置く事は難しい…ということで、一旦諦めました。
引き伸ばし機とは
ただ、引き伸ばし機について色々調べて見たところ
「これって要はカメラを逆向きに使ってるって事か?」
と気づきました。
カメラが
光源→被写体→レンズ→フィルム
という具合なら、引き伸ばし機は
光源→フィルム→レンズ→感光紙
という具合であるようです。
そこで、ちょっと蛇腹カメラを使って実験してみました。
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アクリル板+テープで擬似擦りガラスにしたピント調整用の板に、現像済みのフィルムを挟んでLEDライトで照らし、レンズを床に向けます。
すると
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かなりボケボケですが、一応像が映し出されました。
これを上手いこと何とかすれば、なんとかなるかもしれません。
海外の事例というか情報を見てみると、大判カメラを逆向きに使って引き伸ばし機として使っている事例がありました。
これは行けるかもしれない。
悪巧み開始
ということで、悪巧み開始です。
今回の野望は、
「紫外線LEDライトを何とかゴリっと調達し、大判カメラを逆向きに使って感光紙に向けて紫外線露光することが出来る何か良い具合のデバイスを作ってみよう」
というものです。
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とりあえず、ざっくりと仕様を考えてみます。
引き伸ばし機に最低限必要なユニットとしては
・光源
・ネガキャリア
・ピント調整
の3つ。
それぞれをどうするかですが
【光源ユニット】
・出来るだけ強力で排熱効率がいいLEDライト
・光を逃さず、ある程度反射させられるカバー
【ネガキャリアユニット】
・最大5x7サイズのネガを載せられる透明アクリル板
・該当のアクリル板を固定できる板
【ピント調整ユニット】
・手持ちの大判カメラ、Rittreck Viewをゴリっと使う
という具合にすれば、実質作るのは光源ユニットと、Rittreck Viewの背面部にネガを固定するためのユニットだけで良さそうです。
そこで光源ユニットはMDF板+電球タイプのUV-LEDを調達。
電球はちょっと納品まで時間が係ますので、先にユニット本体を作ります。
パーツ切り出し
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セリアで1枚100円で売られているMDFと、たまたま自宅にあった厚さ3mmのMDFを切り出して置きます。
台形のパーツは上辺80mm、底辺200mm、高さ200mmといった具合。
この4枚を箱型に組み合わせてフードにします。
丸く切り抜いたパーツは、電球用のソケットを固定するためのパーツです。
直径38mmを取り付けるための穴になりmす。
四角く切り抜いたパーツは、Rittreck Viewのフィルムバック部分に取り付けるためのパーツです。
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台形に切り出したパーツは、こんな具合に組み合わせます。
龕灯提灯みたいな感じで、光の反射角度は特に考えてませんが、とりあえず光を漏らさずに下方向に向けるようにします。
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内側にはアルミホイルを貼って、こんな具合にします。
ためしにLED電球を入れて電気をつけたら
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こんな感じになりました。
本来の引き伸ばしは、コンデンサーレンズなどを使ったりする必要もあるようですが、今回は最低限の機能&構成でやっちゃおうと思いますので、とりあえずは光源ユニットはコレで完成にしようと思います。
ネガキャリアは、四角く切り抜いたMDF板に厚さ1mmの透明アクリルを接着して完成w
あとはマグネットシートで35mm、6x4.5、6x6、6x7、6x9、4x5サイズそれぞれのマスクを切り出してやります。
だいぶ完成が見えてきました。
不安要素は色々、というか不安要素しかありませんが、うまく行ってもダメでもネタにはなりますので、最後のパーツUV-LED電球の納品が楽しみです。