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159.【言語のススメ】多言語を習得したい人向け step2

step1はこちらから。


◆目的やビジョンは明確になった!わくわくするで動こう!

Step1では「目的やビジョンを明確に決めてからスタートしよう!」とお伝えしました。
ただ決めただけでは、「ダイエットは明日から!」程度の意思の強さかと思います。ダイエットを意思の強さだけで成功させた人はほとんどいないように実際に多言語を身につけるには【強制力を働かせる】ことが重要です。

では【強制力を働かせる】とは?私としては下記2点かなと考えています。
①環境を整える
②一緒に過ごす人を変える

ストイックに追い込めるタイプの人には不要かもしれませんが、私自身は自分に甘いのは自覚していたのと逃げ道をなくすためにも①②が両方とも叶う「交換留学」という道を選びました。

台湾留学した約1年間はそれはそれは最高の環境でした。
生活するためには中国語を話し、大学の授業は英語で行われ、寮に帰ればルームメイトの韓国人オンニ達とTWICEでフライデーナイト騒ぎ、ドイツ人の友人とは言語交換をして第2外国語で単位取得のためだけに学んでいたドイツ語も英語もついでに復習させてもらい、多言語な日々でした。

ただ帰国すると面白いくらいに日本語のみの生活に逆戻り。
上京してからハッ!と「これ使わないと忘れてしまう!?」という焦燥感にかられ、急いで色んな事にトライしてみました。

◆実際にやってみて良かった事をレベル別にご紹介

今もやっていること、過去やってみて良かったこと、周りにいるバイリンガルな友人にもその取得術を聞いてみました。

レベル1:すぐやれる事(これから勉強するぞ!のゾーン)
①目に付く言語設定を変える(iPhone、PC、TV、等)
日常生活で触れる言語を変えてみましょう。これは本当にすぐ出来るかつ日頃から使っているモノは感覚的に操作していることも多いので生活には困りません。

②面白く言語を伝えてくれるYouTubeチャンネルを見つける
英語であればたくさんのYouTuberさんがいらっしゃるのでここでは個人的によく見ているチャンネルをシェアします。

・だいじろー
英語の発音指導士でもあるプロフェッショナルのだいじろーさんから面白おかしく英語の発音だけでなく、文化面も学べます。
確か最初に見た動画は「カリフォルニア女子VSイギリス男子あるあるコント」で当時は知識ベースで知っている程度だったので「へ〜方言みたいで面白いな〜」くらいでしたが、実際のカリフォルニア出身の人やイギリス人と話すと本当に特徴を捉えていてめちゃくちゃ面白いです。

・KER(Kevin's English Room)
大学生からの仲良し3人組で掛け合いが面白く、ショート動画もあるのでとても見やすく文化面やリアルな英語やアメリカを知れるチャンネルです。
メガネをかけているKevinくんがアメリカの帰国子女、日英仏のトリリンガルであるやまちゃん、黒マスクをしたカケちゃんの3人組。カケちゃんはIQ140らしくKevinくんらの英語のニュアンスを日本語で置き換えて解説してくれるのがありがたい!ラジオのように聞き流せるコンテンツも多いのでよく観ています。

・バイリンガール英会話/bilingual Chika
ちかさんこそ英語系YouTuberの先駆け的な存在ではないでしょうか。とにかく目でも学べて海外生活にワクワクするコンテンツを常に提供してくださってます。留学前は本当にちかさんの動画ばかり見て、いつかはこんな風にペラペラ喋れるようになるぞ〜!!!とモチベーションを上げる源でした。
今ではママさんにもなり、お子さんとの掛け合いの中でリアルな英語に触れられます。ウィーンやトルコに行ってきた時の動画は何回も観ました!

レベル2:文法は分かるんだけどな〜のゾーン
③好きなアニメ、ドラマ、映画を字幕で観てみる
経験上、初見の作品だとストーリーを理解するのに必死で途中で心が折れてしまうので大事なのは『好きな作品』である事、そして『映像』である事!

英語がキライだった中学生時代にイギリス短期留学に行くくらいのハリーポッターファンだったので、最初は原文のハリポタを読んでみようとして見事に挫折しました。今思えばファンタジー系だと、特有の表現や言語があるので難易度は高かったのですが、だとしても超大作という事もあり、今でも原文で読んでやろう!という気はまだ正直起きません(笑)

文章だと私のように心が折れますが、映像は言語がなくても状況を互換できる情報がありふれているので楽しみながら「なるほど!こういう言い方をするのか!」と勉強にもなります。さらには教科書よりもリアルな言語と触れ合えるのも面白い点です。

個人的には、徐々に段階を踏んでいくとモチベーションアップにも繋がるので下記をオススメします。
(1)吹替は日本語、字幕で英語
(2)吹替は英語、字幕で日本語
(3)吹替は英語、字幕はナシ
字幕ナシで楽しめる頃にはリスニングも語彙力もパワーアップしてる頃ではと思います。

マルチリンガルであれば例えば下記みたいにすると、なるほどな〜と理解できます。
吹替(音声)は韓国語(自分が1番分からない言語)にして、日本語→英語→中国語、と徐々に自分が分かる言語の順番に字幕を変更して観ていきます。30分以内の動画だと脳みそがヒートアップしないのでオススメです。

レベル3:リスニングも自信がついてきた!のゾーン
④聞き流せる音声動画を常につけておく
映像からの情報がなくても、大体の内容が理解できるな〜となったら映画を音声のみで楽しんだり、音声情報のみのラジオを聴き込んでみましょう!
日本語吹替で映画を見る時、映像を見なくても音声だけで情景が想像できる時があるかと思います。
今度はそれを他言語で再現してみるイメージです。
洗濯物を干しながらアニメを流し見る、みたいな事が外国語吹替でも出来たらリスニング能力はだいぶついている状態ではないでしょうか。
あるいは音声を垂れ流す事で耳を慣らす、というのも目的です。
アメリカに住んでいた友人は仕事で英⇔日翻訳の仕事をする事になり、さすがに帰国して5年以上経っていたため家にいる時は永遠と大好きな映画を流して、「耳を戻しておかないと」と話していたのが印象的です。
学生時代はPodcastをずっとラジオのようにしていましたが、今はaudiobookなるものもあるので通勤途中や寝る前に雑談〜学問レベルの事まで聞き流せるチャンスばかりです。

⑤いざ話してみよう!
もうここまで来たらあなたの言語力はだいぶ上達しているのではないでしょうか。あとは実践あるのみ!実際にネイティブスピーカーと話してみましょう。
「えー!やっぱり緊張しちゃうな、、。」と思われる方は具体的にstep3にてトライする際の心構えはあるのでそちらを参考にしてみてください。

ちなみに今どきはAI相手にも会話練習は出来ますよね。とても便利な世界だなあと思います。私自身もこれで通じるかな?と思う時はchatGPTにお願いして訳してもらうこともあります。
ただ個人的には最後はやっぱりアナログな会話でネイティブの発音を学びたいな、言い回しを知りたいなと思うタイプなので会話出来るのが一番面白いです。

◆上達の秘訣は「継続し続けること=時間はかかる、ので途中で諦めない」と決めること

これだけ語っておきながらじゃあネイティブばりなのかと言われるとまだまだ道半ばです。

英語  
▶日常会話は出来るけどビジネスレベルとしては△
中国語 
▶文法は分かるがリスニングはまだ△スピーキングも短文のみ。
韓国語 
▶ハングルそもそも読めない。フレーズのみ理解し始めた。
ドイツ語
▶ボキャブラリー少ない。文法も要復習レベル。

ただ今回の記事を書きながら気付いたのは「継続して時間をかけて勉強し続けた言語力が伸びている」という事。
それは当たり前だろ!と言われるかもしれませんが、勉強し始めの頃(〜半年)になると『何でこんなに勉強しているのに分からないのだろう。』と凹む時がありました。交換留学3ヶ月目の私がまさにそうでした。
ただ凹みはしましたが、諦めずに最終的には約1年間の留学生活は完遂して帰国しました。何故だったのでしょうか。

きっかけは留学生活が3ヶ月ほど過ぎた頃に自分の中国語能力が低く、同期の日本人たちよりもレベルが低い中国語クラスに落ちた事でした。

留学スタート時は見るもの全てが新しく、カラッカラのスポンジのように全てを吸収し毎日が楽しい〜〜!という全力HAPPY期でしたが、中国語のクラスだけは「漢字ってこういう形があるんだ!」というヨーロッパ圏の留学生の中に日本人が私一人混ざっているのです。生まれた時から”漢字”を勉強してきたはずの私がそのクラスにいることは正直、屈辱的というか、悔しかったのを覚えています。その出来事をきっかけに「留学しに来たものの、英語力も中国語ですらレベルが上がった気がしない。」「もっと日本で勉強して留学に来るべきだったのではないか。」などの迷いが私の頭の中をぐるぐる回り始めていました。

色々と葛藤しましたが、交換留学なので途中で辞めて帰国しても台湾で学んでいる言語よりも興味がない卒業単位のためだけの授業を日本で受けるのも「それってただ元に戻っただけで、むしろ留学準備してきた期間やコストは無駄になってしまうのでは。」と私の中の”もったいない精神”が働き、『どうにかして自分に投資した分はせめて回収して帰国しよう!』と心を改める機会になりました。(あとは両親に反対されていた留学だったので、尻尾を巻いて逃げてきたように思われるのが嫌だったのもあります。)あの悔しいクラス落ちの経験がなかったら、ただ台湾を楽しんできただけの日々だったかもしれません。

そしてこの経験は英語力にも影響するのですが、留学後、中国語は伸びましたが英語は微々たる伸びでした。

思い返せば、英語を使う場面は大学の授業のみ。そして英語圏の学生の発言姿勢に比べてTHE日本人だった私はほとんど発声せずに授業が終わることもしばしばありました。(原因はstep3でお話します)
逆に中国語は?というと日常生活で生きる為に必要なので英語が1としたら、中国語が10くらい話していました。そりゃあもちろん中国語が伸びます。

ただここでお伝えしたいのは「継続し続けること=時間はかかる、ので途中で諦めない」を受け入れてください、という点です。

正直、留学3ヶ月目あたりの私が何故か凹んでいた原因は【なんか(外的要因が働いて)自分はいい感じになるだろう】という他力本願な思考でした。
・留学したら比例して言語能力もばんばん上がるだろう
・漢字が分かるのだから文法が分からなくても中国語は理解できるだろうetc,,,
算数の計算のように、やったらすぐに答えが出ると錯覚していたのです。
部活でも勉強でも何をするにしても、上達のカギは「諦めない事」、「継続したモノ勝ち」だなと思います。

そしてこの中国語のクラス落ちという苦い経験から目標を決め、心が折れそうな時は沢山の人に助けてもらいながら、1年経つ頃には色んな事を経験していました。

★留学の目標を決めよう
 ⇛HSK4級を取れました。
★台湾一周しよう
⇛中国語で「環島(ホワンタオ)」を1年かけてしました。台湾の各地方に大好きでお気に入りのお店や場所、思い出が出来ました。
★折角だからアジアも巡ろう
⇛タイ、カンボジア、ベトナムをバックパッカーし、世界が広がりました。

もしクラス落ちの時に諦めていたらこの経験はしない人生でしたし、私の言語能力も伸びないまま残念な帰国となっていたでしょう。

人生のメンターから言われて心の楔となっている言葉があります。
「あなたにとって上手くいかない/都合が悪い事が起きた時はあなたの本質が試されている時。神は乗り越えられる試練しか与えない。」

長々とエピソードを踏まえて書いてしまいましたが、step3に進む前にお伝えしたかったのは、上達したいなら「途中で諦めない」と決めてください、という事です。
諦めない!と決めた方で上達させたい!という方は是非step3でお会いしましょう。

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