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138.【私のビジョン】ギャラリーを持つ。表現できる場、合流できる場を造りたい!
◆台湾で過ごした1年間で受けた影響が最初のきっかけ。
ここ最近、友人と話していてハッキリと言葉に出来た事、「表現者が存在できるのも、観客がいるからこそ。」
私は大学3年生の約1年間を台湾の国立政治大学で交換留学して過ごしました。
その時にとても影響を受け、アンテナが増えたのはアート!
卒論にも書いたのですが、台湾では政策の一つとして【文化創意産業(略して"文創")】という産業を推し進めよう!という動きが2002年からあります。その影響もあり、台湾では日本統治時代の建物をリノベーションして商業施設や観光地に変えている例を国内で数多く見つけられます。
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四四南村は元々、眷村(けんそん:戦後に中国から渡ってきた軍人やその家族が暮らす集落)でしたが、当時の雰囲気を残しながら、今では超人気なカフェ「好丘(はおちゅう)」もあり、週末には蚤の市のようなマーケットも開かれて、とても賑わっている場所です。台北101から徒歩5分程度で訪れやすいのもあって、観光名所の1つではないかと思います。
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このように台湾ではアートやリノベーションが身近で、街中にはアート、週末にはクリエイターズマーケットが頻繁に開催されていました。
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◆きっかけ2つ目、舞台経験、よさこい経験。
振り返ってみれば自分自身、表現する側に立つことが年齢を重ねるたびに多くなっていたのだなと思います。
高校生は合唱部に入って、大会に出たりミュージカルをしてみたり。
大学生は2年間だけでしたが、よさこいサークルに所属し、九州中のお祭りに顔を出しては踊りまくり日焼けしまくりでした。
どちらも何かしらのメッセージを届けるパフォーマー、経験を積むごとに「お客様がいてくれる有り難さ」「披露出来る場への感謝」「共に創る仲間との絆」を感じてきました。
来てくださるお客様もですが、その場を開催・運営してくださっている方がいなければ、路上でぽつねんと1人で未知を切り開くのは中々至難の業。
誰も見ていないパフォーマンスは自己満足になりかねません。
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ここ数年はコロナの影響もあり、イベントが立て続けに延期でした。
だからこそ水道や電気のように、生活必需品ではないかもしれない、ただ豊かな人生に、と彩りを与えている世界だったのだなあと気付けました。
◆豊かな人生とは?日本はクリエイターにとって、もしかしてブルーオーシャンかもしれない。
台湾の友人と話していて、確信となったのは「日本ではクリエイターの風当たりはまだ強い。」という事。
その道のプロではないので、専門の方からご意見をいただくかもしれませんが、素人だからこそ感じている、というのは世間の声に近いのではないでしょうか。
よく小さい時から聞いてきたのは「それで食べていけるんかね。」
自営業だった両親の気になるポイントはまずそこだったので、私自身もアンテナが立っている部分でした。
なので私自身は表現者ではなく、場を提供する人として関わりたい。自分の店舗や事業の空間を彩る要素として、ギャラリー運営をしたいと考えています。
もちろん絵画だけでなく、バンドでもダンスでも、何かしらのコラボレーションが起こる場を創りたい。
生活必需品ではないかもしれない。ただ一度きりの人生をカラフルに彩っても良いんじゃないか、と思っています。
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出典:https://tabizine.jp/2019/01/18/229720/