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157.「東京の人は冷たい」何故そう言われるのか、実際に住んでみて思うところ3選

◆東京在住10年目のフランス人が語った”東京”の人の特徴

先日、言語交換のためにMeet upに参加してきました。
その時に東京在住10年目だというフランス人の方とこんな話になりました。
『オレLINE交換しないんだよね。だって東京の人間は交換しても、2回目がない。』

「そうなの?」
『そうだよ!見てよ、オレのLINEには500人も登録されてる。全員、東京に来てから仲良くなった人たちだ。だけど連絡しているのはこの上の方だけ。みんなすぐ忙しいって言うんだ。』
「なるほどね。」
『東京にはカナダの全人口くらいがこんな狭いところに詰まってる。だからだろうね、みんなの前提は”もう会わない”、だ。』

「確かに、ちょっと心当たりはあるかも。」
『そうだよね。』
「私は福岡出身だけど、上京したての時もそう感じてた!地方出身の人が”東京の人は冷たい”ってよく言うけど、ちなみに東京以外の都市はどう思う?」
『関西人は東京よりとてもフレンドリーだよね!九州の人もかな。』
「そうなんだね。なんでだと思う?」
『うーん、世間が狭いからじゃないかな。都市が小さいから、そこに住んでいる人の前提が”また会うかもしれない。”だからじゃないかな。』

◆上京6年目の”福岡人”の見解として

フランス人の彼と話していても、納得の嵐でした。

①そもそも人が多すぎる。
国連世界都市化予測では、2025年までに人口が多くなる都市の1位が東京と発表されているそうです。
「私じゃなくても、誰かがするだろう。」という心理が働く点も人間関係構築の前提が「もう会わないだろう。」になってしまうのも、人口の多さがゆえでは、と予想しています。

新規開拓営業をした時も数十万以上もの企業が掲載された帝国データバンクのリストとにらめっこしながら、アポを断られるたびに「まあでもこれだけの企業数あるもんな。次いこう!」と”数撃ちゃ当たる”戦法をしていました。

②田舎は都会に比べるとコミュニティありきが当たり前。
私の生まれ育った市は人口が10万人もいない片田舎では、良くも悪くも噂が広がるスピードはピカイチでした。
両親が飲食店を経営していたり、伯父が現在も市内イチの在学数を誇る私立高校の教頭を勤めていたり、祖母も引退ギリギリまで市内の小学校で教鞭を取っていたりしていたので、幼少期の脅し文句は「もし悪いことしたらすぐに誰かが見つけて教えてくれるから悪さ出来ないよ。」でした。

それもそうで地元のイオンに買い物でも行こうもんなら、やれお店の常連さん、祖母や伯父の関係者に必ず会うのと「◯◯さんの所のサキちゃんよねえ。大きくなったねえ。」と一方的に顔を知られているような世界。
挨拶をするたびに母に「あの人は誰?」と聞いていた記憶です。
鬼のように狭いコミュニティでは、”また会うかもしれない”という前提で生きているのが当たり前になっていました。

③人の流れが流動的。
毎年多くの人が転入もしくは転出していくのが東京の大きな特徴の一つでもあります。
下記の記事からも統計結果が証明しています。

東京都は45万4133人が転入し、38万5848人が転出した。転入超過数は過去最少だった21年の5433人から2年間で約12倍となった。コロナ禍が収束し、若年層を中心に東京への転勤や引っ越しの動きが活発化したものとみられる。

読売新聞オンラインより

そもそも毎年どころか、毎日のように神奈川、千葉、埼玉から人が働きに来るような大都会。
私自身も久しぶりに連絡を取ったら「もう地元に帰っちゃったんだよねえ。」という友人は少なくありません。
そうなるといくらご縁があったとしても、連絡を取る頻度は少なくなり、友人としての繋がりも絶たれてしまうのが現実です。

◆人との出会いは多いが2回目がない、と嘆くあなたに。

上記のように、人とのご縁が沢山あるようですぐになくなってしまいそうな東京。
純粋に疑問に思った私からの質問にフランス人の彼はフランス人らしく答えてくれました。

『それだけ2回目に会えない中で、もし落としたい女の子がいたらどうするの?』
「本気で女の子を落としたい時はその場で仲良くならないとね(^_-)-☆」

顔文字のようなキザなウィンクを目の当たりにして、ああフランス人だなあ、とつい笑ってしまいました。

ただあのフランス人の彼の言う通り「一期一会」を大事にするような人と出会うまでは「どうせもう会わないだろう」という人にも多く出会うでしょう。
そういう人にばかり会うと「東京って冷たいなあ。」と感じる時もあるかもしれませんが、「一期一会だから、ご縁を大事にしよう。」とする人もいます。

特に人が出来ている人こそ、「何か力になれることがあれば、またお会いしましょう。」とお声がけされる印象です。
私自身も約7年前、台湾に留学していた友人を巡る旅行をもしするとしたら、遠くは日本の裏側ブラジルにも友人がいます。
彼女とはFacebookやInstagramで繋がっているのでメッセージを送って実際に会えるかもしれません。

これまでも沢山、お世話になった人が世界中にいます。
とても幸せな事ですが、会いに行かないと忘れられちゃうな〜とも思います。早く時間を作って、世界中を巡りまくります。

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