Met Opera x ギリシア神話 x 現代的ダンス x 友人出演ですと?(行かねば!)
嬉しすぎる!!!
見たいと切望していたMet Opera(メトロポリタン・オペラ)の新作 “Eurydice” を本日、観に行けたのです!
日本人ダンサー菊池健太郎さんが出ています!
この新作には2010年からMet Operaでずっと踊り続けているツワモノ・ダンサー菊池健太郎さんが出演されていて
現代的なアメリカのダンスが色々出てくるらしい!
だからオーディションが大変だったらしい。が、健太郎さんは、日本人なのにまたもやオーディションに通ったらしい!
物語はギリシア神話のオルフェウスとエウリュディケーらしい?
なにそれ、全然想像つかない!
というわけで笑、絶対に行きたいと思っていたのです。
内容は、噂に聞いていた通り、とてもchallengingー新たな挑戦がいっぱい、という意味で使う英語です。ギリシャ神話だと思って行くと、ちょっと違うだろうな … あくまで、ギリシャ神話がベースの、別のオペラですね。
このダンスも目撃!これ、アメリカの子どもたちの間で劇的に流行したダンスで、まさかこれが組み込まれているとは笑
左から3番目、緑色のジャケが健太郎さん。健太郎さんのInstagramはダンス動画満載で圧倒のcoolさなので全人類皆、上の画像をクリックしてフォローすべーし!
心に焼き付いたのは、ステージ装飾のミニマリストぶりと色使い。
この色好きだったなあ〜。イエローとブルーが印象的で。Met Operaの作品紹介ページやNew York Timesのレビューに写真が出ていますので、ぜひ。近代絵画のような雰囲気です。ミニマリストの画家が油絵で描いたような。これは写真家さんも、撮るの楽しかっただろうな、きっと。
健太郎さんの凄さが分かったのは、岩を転がすシーン。
台詞などはなく、岩を、健太郎さんが一人で、ステージの端から端まで転がすだけなのですが、とても印象的。ものすっごく重い岩に見えるんですよ!セットの岩なので実際には軽いらしいのです!ああいう演技&身体の使い方って、一体どうやるんだろう?!と感嘆してしまいました。
演出で印象に残ったのは「記憶をなくす」をどのように表現するか。
途中でエウリュディケーの父親が記憶を失うシーンがあるのですが、「今まさに記憶がどんどん薄れていっているところです」って、どうやって視聴者に伝えるか、難しくないですか?
記憶の濃淡が今まさに変わっていっているその様を、
・音で表現するとしたらどうなる?
・演技でやるなら、どうなる?
・舞台装置でやるなら?
これらを全部、究極まで考え抜いた結果あの演出になったのだろうな!!と思うと、いやあ、本当にすごいな…と思ったのです。よくもまあこんな演出思いつくものだわ!!
きっかけは、Samurai Jazz!
私が舞台演出に深い興味を持つきっかけになったのは、Samurai Jazz Project - 2019年に実施した殺陣とジャズのコラボレーション作品「守破離」でした。この時共演してくれたダンサーの田邊さゆりちゃん(サムネイル写真左)と健太郎さんがご夫婦で、私はこの時お二人と知り合ったのです。
なんという才能あふれるご夫婦かしら!
この2018年の体験が素晴らしすぎて、再演を誓いあい、今年の10月16日にまたコラボレーション公演を実施。
https://ourage.jp/column/food/international-news/261039/
この時、またさゆりちゃんと共演できまして。健太郎さんも見に来てくれて。
このご夫婦は私にとって本当に大事な、尊敬するアーティストご夫婦なので、Metのステージでこうして健太郎さんを拝見できて感無量でした!
しかも!一緒に観たのは同じくMet Operaで踊っているダンサーの亀井彩花ちゃん。彼女も大事なお友達で、共演経験もあり。今日はぐっとくるポイント満載でした。
音楽好き、オペラ好きでなくても、総合芸術好きであれば是非オススメしたい演目です。健太郎さんの応援も兼ねて、ぜひ!彩花ちゃんの近々の出演予定は魔笛と蝶々夫人ですって。皆さん、いろいろ落ち着いたらぜひ見にいらしてくださいね。