日本のジャズ作曲家のみなさまへ情報共有 (奨学金・勉強になるサイト etc)
アメリカには「ジャズの作曲家」という仕事がきちんと存在して、成功すればそれでちゃんと食べていけます。日本人でも、英語ができれば就ける仕事です。
この仕事をやりたい方へのお役立ち情報を、順不同でまとめてみます。ぜひ利用・拡散してくださいね。
以下すべて英語でのコミュニティ&情報なので、英語の勉強についてもオマケを書きます。
ジャズ作曲家・アレンジャーの団体ISJAC
ジャズの作曲家とアレンジャーが2-3年に一度集ってシンポジウムを開き勉強と情報交換をする国際団体ISJAC(International Society of Jazz Arrangers and Composers) に入りましょう!シンポジウムがない間は、定期的にお役立ち情報がメールで送られてきます。本部はアメリカ、挾間美帆さんがボードメンバー(役員)にいらっしゃって、宮嶋みぎわはコミッティメンバー(委員会員)です。3日間のシンポジウムは役立つ情報がありすぎて、ゲストも豪華でびっくり。あなたもう何も勉強する必要ないでしょ?というレベルの作曲家も勉強のために参加しています。そのくらいハイレベルな3日間です。
無料メールマガジンだけでも今すぐ登録しておいて、余裕ができたら有料会員になってほしいです。得られる情報の分量が多すぎて、知らないのは勿体なさすぎます。
ジャズ作曲家・アレンジャーがオンラインで勉強するためのコースJazz Composers Present
超豪華な勉強のチャンスがここにも。オンラインでジャズの作曲・アレンジを勉強できるサブスクリプション制のコースJazz Composers Presentです。無料ビデオもたくさんあります!
日本のジャズ作曲のレベルは4-50年遅れていると私は感じています。まずはこういったサービスで「どういうレベルの会話を皆がしているのか」を知るのが大事だと個人的に思っています。
いっぽん5分〜10分で終わるYouTubeの無料ミニコースだけでこんなに!
会員になると、更に深堀りする長めのレッスンが受けられたりオンラインでの集いに参加できたりします。
私が先日実施した無料ミニレッスンには日本語訳を付けました。こちらからどうぞ。
NYにはプロのビッグバンド作曲家のみが参加できる勉強会があります
ビッグバンドの作曲家になりたい方は、NYにいらっしゃるのが一番、と私は思っています。世界の他の都市に寄り道したり、他の都市の作曲コースに入らず、最初からNYへおいでください。
そう言い切るには、ちゃんと理由があります。現役ばりばりのビッグバンド作曲家、これから台頭しそうな若手ビッグバンド作曲家、喜んで演奏してくれる世界レベルの演奏家、演奏させてくれる会場、ビッグバンドの録音が出来る技術を持った技術者の数、これらのリソースがすべて大量に揃っている都市は世界でNYしかないのです。このだだっぴろい地球という星まるまる一個の中で、たった1つ、このNYだけですよ!
中でも凄いのは、プロのビッグバンド作曲家のみが参加できる勉強会、BMIジャズ・コンポーザーズ・ワークショップです。2ヶ月に一回、自分が書いた曲をNYの演奏家がお試し演奏してくれる他、毎週のミーティングでアドバイスが貰えます。
以前は泣く子も黙る Jim McNeely & Mike Holober 両氏が教えてくださっていて、バリッバリの現役作曲家が多数参加していましたが、お二人は引退。現在は別のアドバイザーが運営しており、もっと初心者向けの会になった気がしています。演奏家としてワールドクラスだが作曲は初心者で、これからビッグバンドも書いてみたい!というような方や、大学を出たばかりで作曲家としてまだ名を轟かせていない、というような方が参加者に多いです。
この話は、以前こちらのWebマガジンに寄稿しました。記事内ではワークショップのことがBMIWと表記されていますが、この略称は誰も使ってないので検索などされるときは BMI Jazz Composers Workshop と正式名称で!
留学したい方は文化庁かACCの奨学金を
お金がなくても留学はできます、奨学金を貰えば良いのです。ただし倍率はすごく高いです。英語の能力を問われますし、書類の精度は高くないといけませんから、しっかり準備して提出してくださいね。
大事なのは一度落ちても諦めないことです。何度か出してみないと感覚が掴めない方もいますし、何度が落ちていても、審査員は特に気にしないです。
ここでは2つ紹介します。
ACC - NYへ6ヶ月派遣してもらえるプログラムがあります
文化庁新進芸術家海外研修制度 - 私はこれで1年NYで研修しました
作曲コンテストに応募して、世界でちゃんと知ってもらいましょう
ジャズの作曲コンテストの数は、残念ながらものすごく少なくなってしまいました。でも、いまだに存在はします。日本からも応募できるものがほとんどです。どんどん出して、世界で自分の名前を知ってもらいましょう。
以下、私が知っている「ジャズで応募できる」コンテストのリンクを貼ります。(順不同)団体の無料メーリングリストに登録して次のコンテストのお知らせが届くのを待つのが良いと思います。
先程も紹介したISJAC https://isjac.org/
SCI という作曲家の団体 https://wp.societyofcomposers.org/
女性と自認する方向け音楽家団体 https://iawm.org/
ジョン・レノン作曲コンテスト https://www.jlsc.com/
ポップス等他のジャンルもある作曲コンテスト https://www.songwritingcompetition.com
上記BMIワークショップでも年に一度コンテストがあります
アメリカにいるジャズ作曲家にもっとレッスンを申し込んでください
ネットがこれだけ発達しているのに、世界の他の都市から「ミギ〜、作曲教えてほしいです」と連絡してくださる若者の数と、日本からいただく連絡の数で、圧倒的に日本からの数が少ないです。
なぜだ・・・なぜなんだ日本人!
これは私が嫌われている(笑)というわけではなく、日本人がシャイで失敗を恐れすぎて、連絡しないんだと思うのですが・・・
連絡したら、ほぼ100%のジャズ・ミュージシャンがzoomレッスンしてくれますよ!日本人でも他の人種でも、ほぼ100%のジャズ・ミュージシャンが勉強したい人をwelcomeしているのでレッスンしてくれます。
作曲家だけでなく、どの楽器でもどの専門でも同じです。もっと当たって砕けてください。当たって砕けろの精神がない方は、どっちみち、何をやっても大きな成功をしないですよ。今のうちに当たって砕けてみてください。後になればなるほど、トライしづらくなります。
英語を勉強しないと、ジャズの勉強は始まりません
本当のことを言うと嫌われるので、本当のことを言わなくなってしまう大人が世の中にはたくさんいます。が、私は本当のことを言いたいと思います。
英語を勉強しないと、ジャズの勉強は始まりません。
私は英語が話せるようになって、驚き、後悔しました。もっとはやく、英語を学べばよかったです。英語が出来るだけで、広がる世界の広さが、信じられない巨大さなのです。
この記事にたどり着いてくださった方は、きっとジャズ作曲の勉強をもっとしたいのだと思います。でしたら、英語を話せるようになってください。それがすべての始まりです。
私は1年半でビジネス英語を喋れるようになって(そのように自分を訓練して)すぐにグラミー賞のノミネートを頂戴したので、オンライン英会話のRare Jobさんが面白がって取材してくださいました。是非御覧ください。
(前編・後編)
話せるようになるための学習プログラムは自分で組み、英語が話せる先生をそのために主体的に利用(先生にはプログラム作りの能力はないことがほとんど。だから任せない。)
インプット(知識投入)とアウトプット(反射と筋肉の鍛錬)を分ける
仕事で使う会話に焦点を絞って、そこだけをまず身につける
この3点が1年半という短期間でビジネス英語が出来るようになった理由で、このことについて細かく記事内に書かれています。
英語は、やればできます。才能とか、必要ありません。日本語をしゃべる才能なんて考えずに、みんな喋っているでしょう?英語も同じですから。
夢を叶えるために語学が壁になっているというのは、ものすごくもったいない状態だと私は考えています。この壁、ぶち破ってくださいね!
ジャズ作曲家になりたいたくさんの方が、実際にジャズ作曲家になれるよう、祈っています!これからも出来るお手伝いはどんどんしようと思います。
宮嶋みぎわ
ps 私への連絡は miggyinfo(あっとまーく)Gメールどっとこむまで!