ため息混じりのweekend 同じ味にも飽きて。BEFIRSTへの羨ましさの正体


ここ数年ハマることが特になかった自分だったが、SKY-HIが行ったオーディション番組THE FIRSTを見てどっぷりハマってしまった。

正直、自分はスッキリの放送を見ていなかったし、huluも契約していなかったので、BE:FIRSTの存在自体、つい最近まで知らなかった。

知ったのは、スーパーソニック2021のオンライン配信をなんとなく見ていたら出てきた、オープニングアクトのBE:FIRST。(めちゃめちゃ最近じゃないですかというツッコミにはほんとごめんなさい)

正直、失礼な話で申し訳ないのだけれど顔もよく見えなかったし、K-POPですか?(Kpopもあまり知らないのでボーイズグループといえばKpopだと思っていた)と思いつつなんとなく見ていただけだった、そして終わって驚愕。


みんなめちゃくちゃ日本人だし曲めちゃめちゃJpop。そしてなにより歌がうまいのに息切れせずに激しく踊りまくってる。全員三浦大知みたい。

「日本にこんな人いたのか。」

が最初の感想。
わたしは音楽は大好きだけれど、バンドばかりに触れていた人間だったので、歌って踊る人たちのことはあまり知らなかったし、そしてそんな特殊技術を持つのは日本では三浦大知だけだと、その瞬間まで本気で思っていた。(ごめんなさい)

そこからTHE FIRSTという存在を知り、日本にこんなに才能ある人たちが山のように埋もれていることを恥ずかしながら初めて知った。
SKY-HIがいうように、今の日本にはそんな人たちが芽を出す場所がないから出る場所がないか韓国に行くしかなかったんだろうね。わたしはそんな存在がいることすらも知らなかったんだもの。意外にこんな人、少なくはないんじゃないだろうか。

AAAすらほぼ知らない人間だったけれど、すっかりSKY-HIさんの考え方やオーディション参加者の皆さんの素晴らしさにハマってしまい、THE FIRSTでのみんなの頑張りにはもう涙が止まらないこと多々。

オーディションなのに、次は何人減るんだから、この人だけには負けたくない、負けないようにしよう、みたいな黒いものがまったく見えないし、多分ほんとにない。みんなそれぞれ、自分の課題と向き合い、周りの人達と支え合い、自分自身が成長していく。そしてその成長をみんなで喜んでいる。

SKY-HIがいうように、そこには音楽FIRSTな世界があるのみ。

オーディションを見ていくと、一人一人がみんなそれぞれが個性に溢れてカッコよくてキラキラしている。その上、曲とか振付まで作ったりなんかして、そんな歳でそんなことまでできんの?嘘でしょ?今までどこにいたの?ってレベル。

そして昨日、マツコ会議でマツコが言っていたことがまさにその通りだと思ったんだけど、

「ジェラシーみたいなものを感じた」
ってのが自分がTHE FIRSTを見始めてから感じていた気持ちに対してすごくしっくりきた。

同じ夢、同じような思考、趣味、好きなものが似通った人たちと、何ヶ月も音楽漬けで過ごすという、普通では絶対にありえない体験。

しかもそこで切磋琢磨しながら、一生物になり得る仲間ができ、そして成長までできる。そんな環境に身を置けているみんなが羨ましくて、本当にまぶしい。

オーディションを見ながらどこかで、「いいなぁ。自分にはいまなにができるだろう。」と考えてしまう。

わたしは今31歳。

自分は多分このまま平凡な人生歩むのだろう。今の人生幸せだけど、一生このままか、それはそれでなんだかなーとおもうときも、やっぱりある。

これは結局何事も「やるかやらないか」なので、何かをやらない限りはなにも変わらないことは分かっているけど、この歳で「挑戦する」という一歩を踏み出すのはあまりにも怖いし、ほとんどの人がきっとできないし、自分もきっとその1人。(今のところね、未来はわからない)

だからこそ、真っ直ぐに自分の夢のために、誰かを蹴落とすでもなく自分の成長のためだけに頑張っているキラキラした若い子達を見ていると、忘れていた何かに心を突き動かされる。

自分の成長のために頑張るなんて、ここ最近で一度でもあっただろうか。自分がやらなくても誰かがやってくれるだろう、もしくは、自分がやりたいけど誰かの方が適任だろう、と逃げることばかりだった気がする。自分の課題と向き合って成長のために努力するなんて、いつからしてないだろう。

ため息混じりのweekend 同じ味にも飽きて ガラス越し踊るスポットライト 泡と共に弾けた(BEFIRSTプレデビュー曲 ShiningOneより)

まさにこの歌詞の通り、繰り返す毎日に飽き飽きしている時にスポットライトの元踊るみんなを見ると、嫉妬と羨望の入り混じった感情になる。

たぶんそんな自分の中に過去に閉じ込めていって積み重なった思いが彼らを見ていると疼くのだろう。

THE FIRSTはこの言葉で表すのはあまりにも陳腐で申し訳ないのだけれど、そう表現せざるを得ないほど、本当に「エモい」物語だ。

アジアの頂点、世界への挑戦権を手にするという、大きすぎるように感じる夢も、彼らが言えば叶えられるような気さえする。

今後もそんな彼らを追いかけていきたい。

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