〔エッセイ〕食べるという行為
美味しいものを一人で食べるより
「おいしいね♪」
と言いあえる人と食べたら
より美味しさマシマシに私は思うのです。
私の周りにはいてませんが……
美味しいもの食べに連れて行って御飯ご馳走してくれるなら好きでもない人と食事に行っても平気。
っていう女子、おるらしいのです。
ちょっと実冬には考えられません……
何かを擦り減らして生きてるんじゃないのかって思ったりするのですが、そもそもそういう人ってそこまで考えることもしないのだろうねって思うのです。
そして
たまにいてるのですが、人の食べ物まで取って食べる男……これは実冬も被害に遭った話ですが、好きなものを後に残したり先に食べたりせず、まんべなくバランスよく口に運ぶ私の食べモノを横取りしてくる人もいるのです。
これにはとてつもなく混乱します。
「え?なんで食べたの?」って聞いたら、残してるのかと思って……とか言うのです。
「イヤイヤ、それなら『残してるの?いらないなら食べてあげるよ。』の一言がなんでないん?」って言うと落ち込んじゃったりして……
「落ち込みたいんは私の方だからなっ!」って思うんですけどね。
その後、ビミョ〜な空気が流れちゃいましたよ。
落ち込むのはまだ改善の余地はあるかと思うのですが、明らかに食い意地根性剥き出して人の食べ物取ったりする常習犯もおるのです。
これには殺意を覚えます。
ま、とにかく食べるという行為は人を美しくも汚くも見せたりするから気をつけろよーと、親からよく言われました。
大人になっていろんな人と食事をする機会が増えて、よりその意味がよくわかります。
バラエティ番組で好きな女優さんの食べている姿が品がなく……というより汚く、なんとも言えない気持ちになってしまったように、綺麗な人ならより残念さが助長されてしまうから、当たり前のように食べるという行為がいかに大切かを痛感しています。
若いからマナーがよくわかってないんだろうな……で済む話でも、食べることに関して言えば難しい話ではないかと思います。
食べ方がわからない料理が出てきたら、お店の方に聞きます。素直に。
見栄を張って恥をかくより教えてもらうことで学びにもなりますし、お店の方とのコミュニケーションを取るコトで楽しい時間を過ごせそうな気がするのです。
そもそも、食事のマナーに限らず世の中の全てを知ってる人なんていないと思いますから。
マナーは一日にしてならずですから、若いことにかまけず積み重ねることで品格ある人になれるのかなって思います。
かといってマナーマナーって人の言動に重箱の隅をつつく人もどうかと思いますけどね。
ようは
「マナーは一緒に居てる人を不愉快にさせない」
って言うのが大前提にあると実冬は思います。
「そんな偉そーに言う実冬はどうなんだいっ!」
って思われるかもしれませんが……
年上のお世話になっている女性と食事をした時に、「実冬ちゃん、食べ方綺麗ね。」と言われて容姿を誉められるよりも嬉しかった記憶があります。
そして親に感謝できるようになれたエピソードでもあります。
「おいしいね♪」
そんな風に心から言い合える人達と、これからもごはんを食べて生きていたいなって思います。
ちなみに……
見出し画像の写真、ある夜に実冬が作った飲みメニューです。
鯖缶とキノコのアヒージョ
生ハムのサラダ
オリーブ
糖質制限のパン
ハイボール
料理は食べるのも作るのも好きな実冬でした。