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【詩のようなもの】プラマイゼロ

望んでも
望まなくても
そういうの
好きにするしかないんだよ

できるだけ記憶に残らないように
生きてきたから
視線の向け方がわからなくて
もちろん視線の外し方もぎこちなくて
かじかんだ指先のせいにした

一瞬の間 沈黙
“ああ そんな人いたような”
反応と答えがいまだに欲しくて
戸惑っている

二度手間 嘆息
“ああ そうだ思い出した”
そこにある感情 損得なし
プラマイゼロ

やっと
ようやく
ここから

まっさらではないけれど

新しさを改めて
始まりをはじめる