もじにっき (欣喜堂 | すばる | しっぽり)
こんにちわ、ミッフィーです。
書体同人誌を作っていると、noteに書けそうなネタを思いついても「同人誌のためにとっておこう……」となってしまうので、同人誌にはまとめられそうもない「小ネタ」を定期的に投稿してみます。Twitterと内容が被ることも多いと思います。文体も「〜である」調になります。
2020年ゴールデンウィーク
●ここ数日、これまで未開拓だった「欣喜堂」さんの書体が気になってきて、「デザインポケット」のサイトを見たら仮名書体が1つで1,650円だったのでビックリ。ワタシがポツポツ集めている他社の仮名書体は1つで1万を超えるものもあり、なかなか手が出ないことも多かったので、リーズナブルな価格設定に嬉しくなる。●「たおやめM」を買いました。游明朝体レギュラーの漢字と組み合わせます。
●文芸誌「すばる」2020年1月号にある「エディトリアルデザインから見る50年 佐藤亜沙美+重実生哉」を読み返す。●今まさに6月号でデザインが変わったようだが(デザイナーは同じ重実生哉さん)、実物が見られてないので今回は1月号を見ての話。●本文はイワタ中明朝体オールドだと思っていたが、目を凝らしてみると、どうも漢字が秀英明朝Lのようである。びっくり。●秀英明朝Lは男っぽい書体だと思う。ワタシは一度、女性の方の写真集で秀英の本文組サンプルを作ったが合わず、游明朝体ミディアムにした。●そんな秀英明朝も、イワタの仮名を組み合わせるとやや中性的になるようだ。●イワタ明朝体オールドに安定感が増したような組みとなり格好良い。
●同誌(2020年1月号時点)は全体的にしっとりとしたデザインだという印象を受けた。●ワタシは書体やデザインが発するものに気分が影響されやすいのだが、この本を眺めているだけでなんだか穏やかな気持ちになった。●当時のロゴは石井中明朝体に手が加えられたもの(この重実さんと佐藤さんの対談にそう書いてあります)。表紙の作家名などにはこの石井明朝の仮名に游明朝体Dの漢字が合わせられている。太いところはモリサワのアンチックAN1の仮名に游明朝体Eの漢字。対談によるとそれをさらにアナログ調に加工している。
●いまは文芸誌のデザインがいちばん面白い。ここ1年くらいのリニューアルで「文藝」が佐藤亜沙美さん、「群像」が川名潤さん、「野生時代」がnext door designさんに変わり、「小説現代」もリニューアルした。●しかも「文藝」にも「群像」にもエディトリアルデザインにまつわるコラムがある。
●ゴールデンウィーク中はオンライン飲み会を3回もやった。3回ともツイッターのタイポ友達。●フォントダスさんから「しっぽり明朝」や「しっぽりゴシック」、「とっぽいゴシック」などの制作裏話をうかがう。止まらない書体トークで写研書体に対する知識が深まりました。●雑誌の「女性自身」に「しっぽり明朝」が使用されていたのを報告。
●今後もちょこちょこ、こういった記事を書いていく予定です◎
ミッフィーでした。
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