ガンダムの話する3(ガンタンク)
こんちゃ。天龍びしです。前回ガンキャノンの話をしたので、今回はガンタンクの話をしたいのですが、ガンキャノンの話がスカスカだったので、何とか内容を入れていこうと思います。
とはいえ、やはり誰でも知っているような内容になる可能性も、無きにしも非ず。
V作戦三点セットの一機
知っての通りV作戦はジオンのモビルスーツに対抗するためのモビルスーツ開発とその運用が可能な艦艇の開発配備というものですが、なぜこんなモビルスーツもどきが出来上がってしまったのか()
そもそもガンダムは様々な媒体で様々な設定が存在するため、アニメに関しても、設定のブレがあるとか、現在の設定で見るとおかしな点が散見されるという事態に発展しています。
こいつに関して言えば、スポンサーの意向が現れた例の一つであると思われるので、その後の設定も明確ではないです。このような中途半端な見た目は、連邦軍における二足歩行システムが実用段階に至る前に開発されちゃったせいであるとされているようです。THE・ORIGIN版では一年戦争以前からのモデルも存在(一年戦争開始後のモデルもそれはそれである)しているという設定で、こちらはモビルスーツではなく、あくまで人間っぽい上半身がついた戦車という扱いでした。
両肩部120mm砲は対モビルスーツ戦闘において十分すぎる威力を発揮し、ボールジョイント的な関節を有する両腕部は幅広い可動域をもって自衛力も十分あるという自走砲の鑑みたいな存在ですが、モビルスーツかと言われると…… ちなみにコア・ブロック方式をコックピットに用いるため、やろうと思えばガンダムの下半身をガンタンクのキャタピラに挿げ替えることもできてしまいます。(そのような描写はありませんが)
なおその後、ZにてガンタンクⅡという重戦車として開発されていますね。
その他さまざまなバリエーションはあると思いますが、私がガンダムにハマったきっかけである『機動戦士ガンダム サンダーボルト』にて登場したガンタンクは『F91』のR-44や、『UC』のロトのようなデザインになっていまして、なかなか要塞とも言うべき見た目にデザインされています。兵員輸送能力も持っていますね。
これらは連邦のモビルスーツもどきですが、一方そのころジオンでは、二足歩行の巨大建造物を長距離行進させることで問題となってくる関節不可について試行錯誤していたようです。結果的にドダイのようなサブフライトシステムにモビルスーツを載せて空輸する結果に落ち着きましたが、一方でこんなものもあったようで……
これはジオン公国のMSモドキ。ヒルドルブというとんでもなくでかいモビルタンクという部類の機体なのですが、もともとビッグ・トレーや要塞攻略用の重戦車だったものが、のちに開発されるザクⅡの汎用性の高さからヒルドルブはその存在自体を疑問視されるようになり、画像のような「上半身」をつけて、ほぼ廃棄処分措置となる地上への前線配備がなされたという不遇機です。なのでザクの歩行時に生じる関節負荷の解決策ではないです。
とまあこんな感じで、当然ながらタンク足系は消えていきましたとさ。
宇宙世紀の技術力であれば、比較的平坦な土地でしか運用できない戦車に比べて、飛んだり跳ねたりできる二足歩行ロボットのほうが不整地走破能力は高いですし、どうしても小回りの面でモビルスーツには勝てないので、装甲車と言っても歩兵輸送車程度の活躍にとどまりそうですね。