「諦観」の年だった2021
皆様、年末年始いかがお過ごしでしょうか。
noteでの投稿がすっかりご無沙汰していますが、私は元気です。年の瀬ということもあり、いろいろなことがごたついてますが2021年をここで振り返ってみようと思います。
私にとって今年は、一言で表すと「諦観」の一年でした。
コロナ禍で去年に引き続きさまざまな活動が制限され、私にとっての軸であった競技選手としての活動はほとんどといっていい程無く、何かにつけて“諦める”ことを強いられた年でした。
字面を追うとネガティブな内容になっていますが、意外と私にとってはそんなことはなく、むしろこれまでより先々の見通しが効いて、総括すると良い年だったと思います。
「諦め」の内訳について
まず一つは就職に対してきっちりと自身と向き合い、「学生の間に現役を引退すること」を諦めました。もともとは休学期間を延ばし、学生アスリートという立場を無理やり引き伸ばそうかとも考えていたので、これは大きな決断だったと言えます。
二つ目は就職するにあたり、5年間住んでいた大阪を離れ、東京へ行く決断をしたことで、「大阪武術隊の選手として活動すること」を諦めました。私の力及ばず、散々お世話になったチームのみんなと離れることは寂しいですし、多少の後悔もありますが、今はこの決断にも納得いっています。
三つ目は大阪を離れることで長く付き合っていた恋人と別れ、離れる決断をしたことです。「恋人と一緒にいること」を諦めました。これはなかなか私の中で解決せず、時に揉めていましたが、今は私と長いこといてくれた彼女に感謝しています。
と、こんな感じで次の段階に進むにあたり、諦めざるを得ないということが多かった一年でした。これは毎年言っていることですが、悩み多い年に私が元気にやってこれたのも、支えてくれる仲間や友達、家族のおかげですね
いつもありがとう。まだしばらくお世話になります。
挫折を経て成長するということ
“諦める”という言葉にはネガティブな印象がついてまわるものですが、私はむしろ人生にとって非常にポジティブな意味を持つものとして捉えています。
就職先を決定できたのも、現役を続けられるのも、全て自身のことを諦めて次に進もうとした結果です。
これは今年に限ったことではなく、人が何かで成長する為には、必ずどこかで“諦め”がついてきます。
だからこそ自身の「諦め」を大切に、次に進むための意味を持つものにしないといけません。
この考え方ができると、私のようにポジティブな思考がなかなかできないタイプでも苦悩せず成長していくことができると思っています。
そういう考えを得たという意味でも
有意義な一年でした。
ACE COOLの言葉に救われた話
最後に、今年私がお世話になったラッパーのリリックを紹介します。
Red Bull Musicの企画の一つで、若手のラッパーを中心にサイファー(複数人が輪になって即興でラップをすること)を作る「RASEN」という企画があるのですが、その中でシーンの有識者から絶大な支持を得る、ACE COOLというラッパーが放った言葉です。
いかがでしょうか。もともとラップのスキルが素晴らしい方ではありますが、一つ一つの言葉を文字に起こした時にその言葉の重みも伝わってきます。
私自身の選択で悩んでいたとき、これらの言葉に強烈にくらいました。特に最後を締めくくる ただ一つ恐れてるのは俺が俺の苦悩 値しなくなること 挑むこと決して辞めない というリリックは私にとって、今後の人生の指南書になると思います。
リンクも貼っておくのでよかったら聴いてみてください。
それではまた。