フランス語読解練習問題(7)シャトーブリアン「Natchez」
今回は、シャトーブリアンの「Natchez(ナチェズ族)」の序文からの出題です。美文で有名なシャトーブリアンですが、あまり文学的ではない文章を選んでしまいました。序文は、執筆の背景などについて書かれることが多いです。推定レベル仏検2級。
解説 (答えは最後にあります)
(1) nombruex, euse(形) 多くの、多数の。一行目、ramas de manuscrits=原稿の山。ramas = (がらくたなどの)山。
(2) Il n’est pas étonnant que + subj. ~は驚くべきことではない、当然だ。propriétaire = 大家、所有者、地主。se débarrasser de qc ~を処分する
(3) la famille londonienne (定冠詞がついているので、すでに話題になっているもの) = la famille de mon ancienne hôtesse。2行目、sortir de son obscurité 明るみに出る。
(4) refuser de me rendre les manuscrits私に原稿を返すのを拒否する
その他の語句
manuscrit (n.m) 原稿、手書きの本、写本
londonien, ienne (形) ロンドンの
全訳
彼女は役に立たない、フランス語で書かれた原稿の山を燃やしはしなかっただろうか。一方で、もし私の名前が明るみに出て、ロンドンの新聞紙上で私の昔の大家の子供たちの注意を引いたとしたら、あの書類の価値が上がったとなれば、彼らはそれでもうけてやろうとはしなかったのだろうか。
答え
(1) vrai
(2) vrai
(3) faux
(4) faux