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note記事書くのに時間がかかりすぎな件

文章を書くときには、だいたい頭の中で内容が決まってから書き始めるやり方と、書きながら内容を考えていくやり方があるように思います。もちろん、この二つの両極端にはっきり分かれるわけではなく、その間には「8割がたは内容決めておきつつ残り2割は書きながら考える」とか、「書き出しだけは決めておいて後は成り行き次第」というように、両方のやり方を取り混ぜつつ文章書く場合がほとんどだと思いますが。

漫画家かつミュージシャンのノッツという方の文章を引用してみます。

この「まずやってみましょう」を最近になってようやく実践できるようになってきたのは、直近で読んだ本に書いてあった「人間の辻褄を合わせる力を信じろ(意訳)」という言葉が自分にとってわかりやすかったからだと思う。自分自身の辻褄を合わせる力を、今まであまり信じていなかったようだ。

例えばこういうところの文章だって、頭の中で書きたいことが明確に定まってなくても、まず書き始める。とりとめもなくその時々の考えなどを文字にして落とし込んでいく。話があっちこっちいったり言いたいことが定まっていなかったとしても「人間はあとあと辻褄を合わせるもの」と思い返すことで、とにかく書き進められることができる。

私にとっては、ここに書いてあるように文章を書くのが理想です。しかし、私が「まず書き始める。」をやってしまうと、だいたいの場合続きが定まらずに時間ばかりかかってしまう…。そのため、私はおおよその内容を頭の中で組み立ててから文章を書き始めることが多いです。

文章書き始める前に概ね内容が決まっているのだから、記事を書くのにかかる時間は短くて済むはずなのに、それでもだいたいnoteに一つの記事を書くのに1時間以上を要しています。ほかの人はどのくらいの速さで文章書いているのでしょうか。

フィクションの世界ですが「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の登場人物「黒猫」は1時間当たり6kB書けるそうです。文字数に直すと3000文字くらい?私から見るととんでもない速さです。

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」コミカライズ版より

また、「エロマンガ先生」の和泉マサムネは二週間で1200ページ書くそうです。ラノベは改行が多いので1ページあたり490文字くらいでしょうか。だとすると、二週間で1200ページ×490文字=58.8万文字、一日で4.2万文字、14時間執筆として一時間3000文字。同じところに落ち着きました。このあたりが「速筆」の基準となるのでしょう。

「エロマンガ先生」コミカライズ版より

前回の記事「古文漢文不要論について思うこと」は、1700文字に対しておおむね1.5時間くらいかかっています。だいたい1時間1000文字。繰り返しですが、頭の中で概ね内容が固まった状態からのスタートでこれなので、やはり時間かかりすぎに思います。

そもそも、文章を書くという作業は、書く文章を考える段階と、それを出力する作業に分かれます。そして、私はパソコンを使ってこの文章を書いているので、出力=タイピングとなります。若かりし頃、NECのパソコンに最初からインストールされていた「Magic Flight」というタイピングソフトでそこそこ鍛えたので、人並みのタイピング能力はあると自負しています。「Magic Flight」覚えている人いますか?「XFER」「GRPH」キーがあるのが時代を感じます。

タイピング能力が十分だとすると、やはり文章を考えるのが遅いのでしょう。内容が固まっていても、どういう単語を使うか、どういう書きぶりにするかはその場その場で考えているので、これがネックとなっているのだと思います。訓練を積むしかないのでしょうが。

とか思っていたら、なんと「Magic Flight」を再現したゲームを発見しました。大阪市立大学の方が作ったそうです。そして、このゲーム、ステージ6がどうしてもクリアできません。あれ?だとしたら単純にタイピング能力が足りてない?自信がなくなってきました。ステージ6クリアできる人、本当にいるのでしょうか…。


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