【はじめよう親子遊び】シールデビューをもっと自由に!
【はじめよう親子遊び】は、様々な遊びを、どんな風に始めたらいいのか、具体的な方法や、道具の選び方、遊びの広げ方をお伝えするシリーズです。
初めてはさみを練習する時、初めてクレヨンを使う時・・・など、道具や素材との初めての出会いが、親子ともに楽しいものであったらいいなぁと願って、記事を書いています。
今日のテーマは「シール」。
子どもたちが大好きな「シール」。
シール遊び、というと、貼るもの、と思っていませんか?
でも、シールの楽しみ方は「貼る」だけとも限らないのです。特に、はじめてシールに出合ったお子さんは、「貼る」だけじゃない、もっと違うところから遊びをスタートすることができますよ。
1.はじめてシールのおおすすめは、コレ!
「はじめてシール」におすすめなのは、このシンプルな「マルシール」です。
なぜか?
・入手が簡単だから。(普通の100均、普通の文房具屋で買えます。)
・主張しすぎないから。(すっごく可愛い、とか、ぷくぷくしてる、とか、光っている・・・とかではなく、ただ貼る、という機能をシンプルに追及しているところがいいんです。)
・安いから。(これね、大人の気持ちを想像以上に左右します。だって、高いと、「惜しげもなく使えない」でしょう?)
手軽に入手できるものは、だいたい3サイズあります。はじめてさんは、一番大きいサイズがいいですね。ただ、おそらくすぐに、真ん中のサイズも使えるようになります。
2.はじめてのシール おすすめの遊び方
さて、はじめてのシールですが、おすすめの遊びは、「タック紙(台紙のこと)」から、ひたすらはがす、です。
それだけ? それだけです。
もったいない? いや、そのために、安いシールを選んでます。
無駄遣い? いえいえ、遊び、という大事な目的です。
シールは、タック紙から「はがして」、別の紙に「貼る」という動作をする訳ですが、断然「貼る」の方が難しい。なので、できそうなところから、楽しめたらいいよね、という発想です。はがすだけでも、指先の細かい動きが必要なので、〈遊びを通して指先を使う〉という教科書に出てきそうな目的も充分果たしてくれます。
ごくごく小さいお子さんにとって、自分の動作によって、目の前の状況が変わる、というのは、とても楽しいものです。シールをはがしているだけに見えるかもしれませんが、タック紙の上の景色はどんどん変わる。どんどん減っていく。楽しいんですよ。
もし、はがすことも、まだ難しそうだったら、端を少し折ったものを渡してみてください。つまむところがあると、随分はがしやすくなります。
3.貼る遊びへの発展
お子さんがはがしたシールは、何となく、近くにいる大人が受け取ることが多いですよね。お子さんが、もう存分にはがして、はがして、はがして、だいたい満足したかなぁ、という頃、お子さんがはがしたシールを、ひょい、と、手元の紙に貼ってみてください。「あー!くっついたー!」と、ちょっと驚いてみた時に、「あ゛ー。(なになに?くっつくだって?ちょっとボクにもやらせてみてよ)」と、興味を示したら、「貼る」ことも楽しめそうです。
「貼る」とはいえ、何か目的があって貼る訳でもないし、素敵な模様を作ることを目指している訳でもありません。
自由に、貼る。同じところばかりに何枚も何枚も重ねたり、好きな色しか貼らなかったり、色々な楽しみ方を、お子さん自身が見つけられると思いますので、くれぐれも、遊び方を誘導しないでくださいね。
もし、お子さんがあんまり集中して、見ているだけで退屈だなー、と思ったら、お母さん/お父さんも、貼って楽しんだらいいかもしれませんね。何かの模様を作ったり、作品を作ったりすると、案外熱中しちゃうかもしれませんね。それでいいんです。きっとお子さんも、大人たちが楽しく熱中する姿をみて、嬉しく思っているに違いないです。
4.まとめ
はじめてのシール遊びは、シールをひたすらはがすことから始めるのがお勧めですとお伝えしました。
シール遊びは、実は大人が思っている以上に指先を使う遊びです。器用さも必要です。
でも大事なのは、シールを使えば、指先を使った細かな作業ができるわ、と思うことではなく、お子さんにとって楽しむことの選択肢が1つ増えたな、と思うことです。この遊びをすれば、この能力が伸びます・・・ということは、私はなるべくお伝えしないようにしていないのですが、(能力を伸ばすことを目的に、遊びに出合って欲しくないからです)確かなのは、何らかの能力を伸ばすために必要なのは、遊ぶときに、楽しいことなんです。
シール遊び、ぜひ親子で存分に楽しんでくださいね。
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