文字と別れて約1年。視覚障害者の僕が思うこと

■視覚障害者の経験と感謝

文字と別れて約1年、視覚障害者の僕が思うことということでお話ししていきます。
去年の10月24日に文字との別れが近づいているっていう配信をやっておりました。
もし気になる方はここから聞いてもらえたら嬉しいです(stand.fm)

「そっかー寂しかったよなー」って思い出しました。

1年経って今となってはですね、今は文字読めないんですが音声読み上げアプリとかですね、人が読んでくれたりするので、文字が読めないからって言って文字情報って言われて言葉が入ってこないわけではないんですよね。

ってなった時に正直そんなにセンチメンタルに語ってるけどぶっちゃけ申し訳ないんですが、視覚障害になってだいぶラッキーと思えてる今があります。

これはね、非常にありがたいことだなと思います。

だいたいね、やっぱり文字が見えなくなって皆さんあんまり想像したことないと思うんですけど、割と不便です。

でも不便だからって不幸ではないんだよなーってことをこの1年めちゃくちゃ感じてます。

確かに文字は見えないがゆえにできないことはたくさんあるんですけど、一方でできないからこそですね、人と関われるなっていうのが本当にあるんですよ。

今、みえるかマガジンって冊子の作成を進めてますけど、これもですね、僕が見えないからこそ見える視点っていうのがあるから人と一緒にできるし、人に助けてもらうことができるし、助け合うことができるとも言えるんですよね。

僕は誰かのできないことは発揮するチャンスだっていうことを綺麗事じゃなくてですね、本当体感として今思ってる今日この頃でございます。

本当ね、1年も経ったらね人っていうのはすごい変化するんだなと思うんですよね立ち直りは基本的に早い方だなと思います。

これはそうですね、僕がすごいだろうとか、そういうわけじゃないんですけども、運良くそういう性質・気質を持っておるのでですね、僕みたいな人間っていうのは立ち直りが早いし、環境も整ってるからですね、ありがたいことにですね周りにいる人たちに、特にね、パートナーのじゅんちゃんからの愛情を最も受けてるからですね、立ち直りが早いだろうみたいなことだな、と思います。

僕はいつも言ってますけど、世界一運が良い男って自分で言ってます、本当にそうだと思ってます。

運が良いからこういう風になってます。
僕がなんかすごいとかどうだろうとかじゃないんですよねっていうところは1年経って思いますね。

■運が良い男

本当ラッキーだなと思ってます。すごいだろうっていう風に、もちろん相対的に見てそういうこともなくはないんだろうと思うし、能力的なものもあるのかもしれないんですけど。

それも含めてですね、結局運ですからということですね、じゃあ運が悪い人はどうなの?っていう観点はあるかもしれないですけど、いやいや運はいつだって良くなりますよって。

運っていうのは変わってくるように僕は感じます。

誰だって運は良くなる方法があるとしたら、運が良いと思い込むことじゃないかなと、ちなみに5年ぐらい僕「世界一運がいい男」って言い続けてるんですけど、自分は世界一運がいい男なんですっていうことを客観的に決めるんじゃなくて、主観的に決めます。

だからもう自由なんですよね。

自分で「私は世界一運がいい男」だって決めたら、それは世界一運がいい男なんです。もう誰が決めようと審査委員会みたいな横綱審議委員会じゃないですけども、世界一運がいい男委員会ってのは僕一人で決まるので、僕一人が決めたら運が良い男です、認定です。ってなるからですねっていうことをすごく感じています。

という事で、いわゆるこの1年間を楽しく過ごしてこれたんじゃないかなと思っております。

もうちょっとの別れが近づいていると、このメッセージすごいセンチメンタルで寂しさあるし実際本当に泣いたので、その頃のことを思い出しはするんですけども、1年経って良かったなってまた心から思います。

きっと僕はこの先ね、また寂しい経験とか悲しい経験もあるかもしれないんですけど、こういう経験が多いとですね、その寂しさの先に自分のことに気づいたり、また僕は良い体験、また更に豊かな体験をしていけるんだな、寂しさすらも自分の豊かさの一端になってくれてるんだな、と思うとですね、こういうのも悪くねぇなって思う今日この頃です。

■顔の認識

人の顔とかも分からなくなりました。ほとんど分かんないです。
親しかった人の顔のイメージって、これまで出会った人の中のパーツが全く見えないわけではないので、ちょっと見えたものを保管してそれっぽく再構築してるっていう感じがするんですよね。

だからこれまでのデータベース上のものしか、もう再現できないですね。
あまりデータベースにないような顔の人は多分わかんないし、最近の芸能人も知らない。

芸能人はもはや全然イメージもできませんので、そういうこと考えたらね、余計な情報っていうものは、ある意味取らなくて済んでる分、これまで得たものをしっかりと精査して自分で取得した選択がよりしやすくなってるし、情報処理という観点では、視覚情報が入らないっていうのは、無駄な情報が入らないとも言えるので、その点では頭も冴えますね。

■文字と別れた結果

そういうとこはやっぱ改めて文字と別れた結果ですね、ある意味、新しい能力を得てるという体感がある1年だったなという振り返りでした。

■話すことが役に立つ

ただただ感じたこと、聞いたことを話すだけでも
「それでも誰かの役に立つ」ということで、今日ここまでさせていただきます。

はい、ご覧いただきありがとうございました。
また次回の投稿でお会いいたしましょう。

See you next time.
バイバイ

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