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キッチン🍴三重の恵み🌿『二年濱口』リレーコラム⑧ 訪問報告、商品開発案発表

2月11日に前回オンライン訪問させていただいた外湾漁港さん、伊勢志摩冷凍さんでの訪問報告、商品開発案発表を行いました。
ついに商品開発案発表です!
どんな商品案が生まれるのでしょうか?
発表した商品案を紹介していきます。

■自己紹介

相可高校食物調理科2年生の濱口です。
将来の夢は調理の先生になることです。
多くの人に料理に興味を持ってもらい、料理の楽しさを教えたいです。

■訪問報告

・外湾漁港
定置網の方法についてわかりやすい図で教えていただきました。定置網ではとてもたくさんの魚が一度に引き上げられており、迫力がありました。
しかし、その分小さな魚も多く、未利用魚となってしまう魚がいることをしりました。
水揚げから入札までおよそ1時間で行われると聞き、とても驚きました。
漁師さんと漁港の連携のおかげで新鮮な魚が私たちのもとに届くのだと知りました。

・伊勢志摩冷凍
まず、衛生管理がすごいなと思いました。
衛生区と汚染区がしっかりと分けられており、長靴まで変えていると聞き、徹底されているなと思いました。そのおかげで私たち消費者が安心・安全な食品を食べられているのだと思いました。私たちも弁当を販売しているので、衛生管理を更に強化しようと思いました。
また、魚を加工するときに機械が使われていると思っていたのですが全て手作業で行われており、とても驚きました。手際良く捌く姿はまさに職人技でした。

たくさんのことを学ばせていただきとても充実した1日でした。

詳しい内容はこちらから見ることができます。
外湾漁港https://note.com/mienomegumi/n/n8b37f7fef2ae
伊勢志摩冷凍https://note.com/mienomegumi/n/n721cd3549759

■商品開発

A班とB班に分かれ商品開発を行いました。
メンバー一人ひとりが意見を出し合い、長所や課題を話し合いました。
商品開発をするなかで沢山の課題がでてきました。まず、銀馬加工が難しいということです。     
伊勢志摩冷凍の石川さんからはスキンレス(頭を落とし皮と内臓を取った状態)が限界とのことでした。
そのため、骨が残ってしまうことが課題になりました。また、小魚はいろいろな種類が混ざっており、魚種別に分けるのは難しいとのことでした。

厳しい条件の中で私たちがこだわったポイントが3つあります。

1つ目は骨の活かし方です。
銀馬も小魚もどうしても骨が気になってしまいます。なので、甘露煮のように骨が柔らかくなるまで炊き、骨まで食べられるようにしました。しかし、魚の形を活かせないという新たな課題も生まれました。
2つ目は三重県の名産品を使うことです。
美味しい商品をつくるのはもちろんのことですが、ただ普通の商品では目につきません。
そこで、三重県の名産品を一緒に使い、アピールしようと考えました。
3つ目は加工がしやすい商品であることです。
どんなに良い商品でも加工ができなければ商品化はできません。なので工程が簡単であったり、包装が少なくて済むような商品にしようと考えました。
 
以上のことを念頭に置き、商品開発を進めていきました。

■商品開発案発表

いよいよ商品開発案発表です!
A班とB班に分かれて3種類ずつ考えました。
案はスケッチブックにまとめ、プレゼンテーションを行いました。
発表をした6種類の商品案を紹介します!

・商品開発案①「干物図鑑!in三重」

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小魚をそのまま干物にした商品です。
魚の形そのままで食べられるので魚の種類を美味しく食べながら学べます!
骨まで食べることができ、カルシウムもたくさんとれます。
[アピールポイント]
魚の形が活かせて食育にもなる!
加工がしやすい。

[課題]
骨が気になるかもしれない。

・商品開発案②「三重のうまみ佃煮」

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小魚を柔らかく炊き、丸ごと食べられるようにしました。伊勢茶で炊き、えごま、梅が入っています。
[アピールポイント]
工程が少なく大量調理が可能。

[課題]
煮崩れしやすい。

・商品開発案③「三重のサチージョ」

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銀馬、小魚をアヒージョにし、骨まで食べられるようにしました。具材には三重県産のトマト、なばなを使用しています。
油を凍らせるとどうなるのか気になるところです。
[アピールポイント]
三重県の名産品をたくさん使用している。
女性に人気。

[課題]
加工が大変。
油を冷凍できるのか。

・商品開発案④「魚(ぎょ)っとするほど梅(うめ)ぇ時雨煮」

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小魚を骨まで食べられるように柔らかく炊いた商品です。甘辛い味付けがご飯にぴったりです!
高菜を混ぜ込み食感をだしました。
[アピールポイント]
骨まで食べられる。
調理が必要なくそのままたべられる。

[課題]
魚の形が活かせない。
見た目が地味。


・商品開発案⑤「銀馬(マ)リネ」

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三重県の名産品であるなばな、柿をマリネにしました。銀馬はぶつ切りにして粉をうち、すぐに揚げられるようにしています。マリネ液には三重県の柑橘類である新姫をつかいました!
[アピールポイント]
三重県の名産品たくさん使用している。
見た目がきれい。

[課題]
冷凍することでなばなの色が飛ぶかもしれない。
野菜がしなしなになるかもしれない。
加工が大変。


・商品開発案⑥「三重のおかきあげ」

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三重県で作られた田舎あられの端を砕き、衣にしました。誰でもサクサクのおかき揚げが作れます!
伊勢茶塩をつけて食べます。
[アピールポイント]
本来ロスになってしまうあられの端を使うことができるのでコンセプトにあっている。
加工が簡単。

[課題]
新しさがない。

以上の6つが商品案として出しました。
2月19日の試食会にむけ試作していきます!

■まとめ

今回、初めて商品開発をさせていただき、商品案を考えるのはとても難しいことだと知りました。
また、未利用魚と呼ばれてしまう魚にはそれなりの理由があることを知りました。銀馬はぬめりがあり、硬い皮を持っているため加工が大変です。
サイズも小さく捌くには手間がかかってしまいます。
どんなに美味しくても加工が難しければ利用しにくいと、実際に商品開発をすることでよくわかりました。
しかし、全ての魚にはそれぞれの魅力があります。
私たちは全ての魚を利用できるようにこれから試行錯誤を重ね、商品化にむけて頑張っていきたいです。

■次回予告

今回考えた商品開発案6つを実際に作り、試食をします!イメージ通りの商品はできるのでしょうか?
そして、ぎゅーとらさんにオンライン訪問をさせていただきます。
訪問の様子をお届けします!
 


2021年2月18日
相可高校食物調理科 濱口

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