隊長の登山録とレジリエンス
取締役隊長 神保さんの登山録
隊長の登山録とは?
神保さんの人生を登山に例えた壮大な物語です。登山録の中では、どんな風にピンチを乗り越えてきたのか、お話を聞かせていただきました。
神保さんの経歴
経歴を見たらわかる通り、びっくりするくらいかなりキラキラした経歴をお持ちです。
今回はその中の神保さんの社会人なりたての新人時代のお話をまとめました。
どんな新人時代だったか。それは、キラキラな経歴からは想像できないようなお話でした。
新人時代の大きな挫折
大学時代は、サークル活動や国際ボランティアに勤しみ、順風満帆だった神保さん。
就活もうまくいき、現在の三菱UFJ銀行に就職が決まりました。
うちの親戚で銀行に就職するなんてすごい!と期待を一身に背負い、否応にもがんばらないといけない状況になります。
がんばらなければ!
そのような調子で入社した神保さん。
早々にショックな出来事が襲います。
それは、
『同僚が言っていることが理解できない、、、』
神保さんの同期は東大、一橋大学のエリートだったため、会話の内容のレベルがまったく違っていたのでした。
そのような状況でこの後、どんどん同僚や先輩とのコミュニケーションが難しくなり、眠れない日々が続き、体もガリガリに。
夜はうなされるようになり、とうとう母親から
『仕事を辞めて欲しい』
と言われてしまいます。(これはしんどい!)
でも、、親戚からも期待されているし、
辞められない!どうしよう!
当時のことを振り返って正直、かなり辛い状態だったと神保さんは振り返っていました。
親戚のみんなから期待は当時の神保さんのことを考えると、相当な精神的な板挟み状態だったと想像できます。
そのような状態になってしまい、普通だったら会社を辞めるという選択になる、、、
かと思いきやそうはなりませんでした。
人生を再起する力
ここ最近、ビジネス界隈で注目される言葉があります。『レジリエンス』と呼ばれるその言葉はもともと心理学で使われている言葉です。
「レジリエンス」に関する本を読んだこともあるのですが、私の理解力が追いつかなかったせいか、どういった状態なのか具体的には分かりませんでした。
我慢強い人であるとかそういうことなのか、結局、根性論なのかと思っていました。
今回の神保さんのお話はそのレジリエンスのケースに当てはまるのでは?と思っています。
ファーストステップ
私がこのお話の注目するべきと思ったところは、図の一番落ち込んでいる底の部分です。
辛すぎる毎日、しかも眠れない中、自分と布団の中で対話していたそうです。
『今日はどうする??』と
『どうやったら自分に辞めていいGoサインが出せるのか、、、』
考えた結果、、、
『どうせ早朝に起きてしまうんだったら、始発で会社に行こう。それができたら今日は自分の勝ちだ!』
と考えなくてもできることを行い、習慣にしました。
ここ神保さんの新人時代のターニングポイントだと思います。
辛い時は、超スモールステップの習慣を設定をすることが大切なんですね。
誰かに認めてもらうことの大切さ
始発の電車に乗る!
そこまではよかったのですが、早く着きすぎて会社に行っても入れない、、、。
そこで、朝は会社の近くのファミリーレストランに通う日々が始まりました。
そしてこの後、ファミリーレストランの店員さんに、銀行員であることを認められた!という意識をもったことによってご飯を食べることができるようになり、行動も変わっていきます。
(最初は、怪しまれたため声をかけられたようですが、、、)
このお話から分かることは誰かに声をかけてもらい、存在を認められることは大切だということです。
それは、行動を起こす上で必要なことだったとだったとお話を聞いていて分かりました。
この後、最初のイラストに書いたように神保さんは昇り竜のようにメキメキ力をつけていきます。
そして隊長の登山録は、後輩の心に火を灯すへ続きます。(今回はここまで!)
学生と社会人のギャップについて
実は、私自身も新卒時代に同期が職場にいなかったこともあり、辛かったなぁという記憶があります。
そして、社会人であれば新卒時代に学生と社会人のギャップを少しは感じたことがあるのではないでしょうか。(これは職場や職業のミスマッチ以前の話として)
社会人からすると「あるある」すぎて、それくらい当たり前!くらいに思っている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、しんどいものはしんどいのです。
もちろん、そのギャップを感じないようにするために教育などをすすめることも必要かもしれません。しかし、それよりも落ち込んだ時にどう対処するかが大切だと思います。
そして、その時の考え方のエッセンスが神保さんのお話にはあると思いました。
もちろん新社会人でなくても辛い時、この内容はきっと助けになると思いますし、私も辛いなぁと思ったらきっと読み返すでしょう。
神保さん、素敵なお話をありがとうございました。