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出張授業にいってきました!@堀川音楽高等学校
授業概要
Mielka 21期 教育事業部です。
普段は、京都の高校を訪れて主権者教育の出張授業を行ったり、市や府の選挙管理委員会と提携して講演会を開いたりしています。
2025年1月20日の2限目に、堀川音楽高等学校で出張授業を行いました!
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1回生の私は初めての授業・主担当でした。
(主担当とは、授業作成と授業を行う担当のことです。)
堀川音楽高等学校では、Mielkaが毎年高校3年生向けに授業を行わせていただいています。
今年度も昨年度に引き続き、「ひとまちワークショップ」をテーマに授業を行いました。
授業目標
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今回私はこの2つを授業目標として掲げました。
授業目標は需要の軸だから丁寧に考えないといけないのですが、適切な文言が思いつかず、なかなか苦労しました。😅
今回私は授業目標を決めるにあたって意識したことがあります。
簡潔な文章にする → 長々とした文章は読む気が失せる。
ひきつけるフレーズをいれる →生徒の興味関心を惹きたい。
自分が生徒だったらどんな文言だと面白く感じることができるかというのも、考えました!
授業内容①「京都という町について考えよう」
堀川音楽高校の生徒さんのほとんどは京都市外から通っている、または京都以外の出身とのことで、京都について考える時間を設けました。
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水色の付箋:京都の直してほしいところ
京都について思うことを書き出し、似たジャンルのものをまとめていくというかたちでグループ分けしてもらいました。
中には、「バスこみすぎ!」「ネギおいしい」などの高校生らしい素直な意見もあって、見ていて楽しかったです。
そして、上記の水色の付箋に書いた「京都の直してほしいところ」について、改善方法を話し合ってもらいました。
何人かの生徒さんを突然指名して話し合いで出た意見を発表してもらったのですが、みなさん意見を話してくれてとても助かりました。(このことについては、下記で改めて書いています。)
上記のような問題の改善につながる手段として、一般市民の意見を行政や市の運営側に伝えることができる方法をいくつか紹介しました。
選挙
みんなの理想京
「みんなの理想京」は、京都市民が京都市をよりよくするための意見を書き込めるフォームサイトです。子どもから大人まで自由に書き込むことができます。
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市長への手紙
「市長への手紙」では、みんなの理想京よりも直接的にやりたいことややってほしいことを書き込み、行政に届けることができます。
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私自身も授業作成をする過程ではじめてこれらのフォームについて知りました。
選挙では時期が決まっていて候補者も「私たちが選ぶ」ものですが、有権者かつ投票意思がある人にしか投票できません。
一方でこれらのサイトを用いると、匿名で言いたいことを直接気軽に言うことができます!(道路の凸凹なおしてよ!とか、公園増やしてよ!とか)
授業をするうえで自分自身の新たな学びになることもあります。
授業内容② 「行政と身の回りのかかわりを知ろう」
授業の後半は、講義パートにしました。みなさんが静かに話を聞いてくれて助かりました。
講義パートでは、行政という仕組みが我々の生活を支え、町をより良くしてくれる機関であることを伝えたかったため、行政というものや役割について話しました。
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「高校生」とはいえど、立派な市民であり、18歳になれば一人前の主権者となります。
自分たちの地域や社会の流れにきちんと目を向けてほしいなと思います。
さらに、音楽高校ということで、芸術に関する行政の取り組みを紹介しました。
Arts Aid KYOTOは、ふるさと納税のような仕組みで、京都市の芸術活動に支援を行うことができるシステムです。
授業内容③「まとめ」
最後にまとめとして、
①私たちやみんなといった若い世代がこのような身の回りのことについて自ら考える人になってほしい。
②今日の授業が、政治が自分にもかかわっていること=じぶんごととして考えるきっかけになってほしい。
というメッセージを伝えました。
しかし、正直に言ってしまえば、このメッセージに感化されて行動してみよう!と思ってくれる生徒はごく一部です。それは、仕方のないことです。
ただ、生徒さんが選挙のニュースを見たり、将来なんらかの形で政治に関わったりしたときに、「こんなことしたような気もするな」と少しでも印象に残ってくれたらわたしは授業をやった意味が大いにあると思います。
最後に、指摘していただいたことと自身で感じたことを記します。
意見共有をしたいときは事前に「あとで発表してもらいます」と伝えておくこと。
事前/事後アンケートは紙媒体のほうが取り組んでもらいやすいこと。
この経験を生かしてこれからも活動に精進していこうと思います。
とても貴重な経験をさせていただきありがとうございました!🥰