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【読書日記】📙「今日のハチミツ、あしたの私。」著:寺地はるな

🌱⋆。˚大好きな作家さんの大好きな一冊。
文章から伝わってくる
すっきりとした
健やかなまっすぐさ。
女性さならではの感覚で描かれる
淡く優しい
可憐な心地の世界観がすてき。🌱⋆。˚

【あらすじ】
「もし、明日世界が終わるとしたら
         わたしは喜ぶ。」
 中学生の主人公、碧はクラスメイトから
いじめを受け、拒食症になる。
 そんな時、知らない女から「ハチミツ」
の入ったびんをもらい、
 ハチミツの美味しさに魅了され、心身共に
元気を取り戻していく。

 30歳になった碧。
   またも逆境の状況に陥るが、
それらを打破するため、
  知らない地で養蜂の手伝いをはじめる。
そこで、さまざまな人と出逢い、
   新たに自分の居場所をつくっていく。

【感想】

「自分の居場所は自分でつくる。」

決してうまくいきることが得意ではない
主人公が、どんな状況でも
誠実に前を向いて生きようとする姿に
始終、胸が打たれた。
辛い状況に陥った時、自分や他人を
責めたり、環境を嘆くことは簡単だ。
そんな時こそ、じゃあそこから
自分がどうしていくのか。
たしかな気持ちを持って、周りの人や
物事と向き合い、前に少しずつでも
進もうとする。
その中で、自然と周りと関係性が
できていったり、進んでいくレールが
見えてくる。
どんな時も、希望を忘れず、
自分の力で明るい色に
変えていく強さを持って
生きることの大切さを学んだ。

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