アンプラグドとプログラミングごっこ
私にとっては最後のチャンスであるプログラミング教育が、人によっては厄介極まるものであるらしい。
プログラミング教育が必修化されて、色々なところで色々な動きがある。
その中で、アンプラグドについての捉え方が立場によって違うのが面白い。
パソコンを使えないという教員は、流石に最近は存在しない。
みんな多かれ少なかれパソコンを使っている。
私が教員になったばかりの頃は、PowerPointを授業で使うだけで、物珍しそうに見られた。
一方では最先端だと言われ、一方では新し物好きと揶揄され。
あれから20年ほどたち、PowerPoint程度では誰も驚きもしない。
異常に文字数が多いスライドを平気で使っている教員も含めて、ほとんどの教員が使おうと思えばPowerPoint等のプレゼンソフトを使った授業ができる。
しかし、プログラミング教育の授業をできる教員はそれほど多くない。
少なくとも、私の周りでは悲鳴をあげている人の方が多い。
そんな状態で、パソコンを使わない「アンプラグド」の存在は、本当にありがたいものだろう。
私は、アンプラグドだけでプログラミング教育を済ませようとする流れが嫌でしょうがない。
たまたま、私がプログラミングをかじったことがあり、アレルギー反応がないからなのだろうが、プログラミングごっこ的なことでお茶を濁さないでほしいと思っている。
私もアンプラグドなプログラミング教育の授業はなんどもやっている。
それは、決してプログラミングごっこの類ではない。
プラグドな授業通して身についた知識を、アンプラグドな授業で実生活に活かすためのものだ。
プラグドな授業とアンプラグドな授業の相互作用で、文部科学省がいうところの「プログラミング的思考」が身につくと考えている。
プログラミングごっこが流行らないことを心から祈る。