NSCA第3章-2
解糖系は
グリコーゲンやグルコースを分解してATPを産生する
速い解糖は
グリコーゲン、グルコース→ATP+ピルビン酸→乳酸
グルコース1分子から2分子のATPが産生される
グリコーゲン1分子から3分子のATPが産生される
解糖系の制御
活性化するケース→PHのわずかな低下
→ちょっと疲れた時。あるいはホスファゲンを使い果たしそうな時。
抑制されるケース→PHの著しい低下
ATPやクレアチン酸の増加
→ものすごく疲れた時。あるいはかなり余裕がある時
乳酸と血中乳酸について
速い解糖によって乳酸が作られ筋疲労と関係づけられてきたが、むしろPHの低下は酸素活性を抑制する
→運動中に利用出来るエネルギーが減少し、筋の収縮力が低下する
乳酸はタイプI繊維や心筋でのエネルギーとして用いられる。
乳酸塩は酸新性に使われる
血中乳酸濃度の低下は個人の回復能力を表す
乳酸は血液を介し肝臓に輸送され、グルコースに変換される=コーリ回路
運動強度が増すと乳酸塩の生成は増加する
→強度が増すとタイプII繊維の動員が増す為
血中乳酸濃度は
運動後1時間以内に運動前の値に戻る
運動後の軽運動は乳酸除去率を高める
トレーニングを積んでいる人の方が速く除去される
血中乳酸濃度のピークは運動停止後、約5分で達する→筋から血液までの輸送に時間がかかる為
乳酸性作業闘値とは
運動強度を増加させた中で、血中乳酸濃度が急激に増加する強度
無酸素機構へ依存の増加を示す
一般人は最大酸素摂取量の50〜60%
よくトレーニングする人は70〜80%
血中乳酸蓄積開始点とは
乳酸蓄積の2回目の増加点。
一般的に4mmol/Lに近付くと起こる
持久的なトレーニングを積むと、乳酸が溜まりにくくなる