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新年のご挨拶―ともに慶ぶ

新年あけましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆さまにおかれましては、法義相続、本廟護持並びに教区諸事業に対し深いご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、現在、三重教区慶讃事業推進委員会におきまして、2024年度末の完成を目指し「教区・別院慶讃事業計画(案)」の策定に向け協議を行っています。委員会では協議の進捗について教区内の皆さまへご報告したく、本年2月から3月にかけて教区内の全カ組にお伺いし、これまでの協議内容(法要の厳修時期と形式、講座並びに広報の企画、新教化機構の試案など)をお伝えするための中間報告説明会を開催させていただきます。委員会では慶讃事業を推進するにあたり、教区内211カ寺の御寺院に関わる皆さまとツナがり、様ざまな形でご参加いただくことを願いとしていますので、是非とも慶讃事業に関心をいただき、何卒ご出席くださいますようお願いいたします。
また、このたびの慶讃事業は、親鸞聖人の御誕生と立教開宗を教区内の皆さまと共・・に・慶び・・讃・える・・大切な取り組みであります。そのことについて、私自身が、どのような受け止めを持って事業に取り組むべきか、考えさせられる「問いかけ」と「お聖教」の言葉に出遇いました。

親鸞聖人の御誕生・立教開宗を慶び讃えるとはどういうことだろうか。今、私たちに「浄土の真宗」という教えが一人ひとりの拠りどころとなっているのかが問われている。親鸞聖人が広開してくださった「浄土の真宗」という教えが個人の喜びに留まる時、共に感動することのない閉じた教えになってしまうだろう。
「教区・別院慶讃事業計画書(骨子)」 慶讃事業の趣旨(一部抜粋)

「法(ほう)を聞(き)きて能(よ)く忘(わす)れず、見みて敬(うやま)い得(え)て大おおきに慶(よろこ)べば、則(すなわ)ち我(わ)が善(よ)き親友(しんぬ)なり。」      (『仏説無量寿経巻下』)

それは、私自身が念仏の法との出遇いを慶び、また同じように、念仏の法に出遇った人を見て、敬い、慶び、そして、私自身が共に感動し合える「人」となることで、同信同行の友という間柄が生まれるということであります。
このたびの慶讃事業につきましても、個人の歩みに留めず、教区内211カ寺の御寺院に関わる皆さま、すなわち、宗祖の御誕生と立教開宗を慶び讃え合える「友」と共に歩む事業になることを願います。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

2025年1月 三重教務所長 長澤 隆司


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