#随想026 70%の力で働くことの重要性について
私は社交的ではなく、不器用な方なので、若い頃はよく仕事で失敗をしでかしていた。時には顧客への謝罪を上司が代わりにしてくれたり、どうにもならない損失になすすべもなく涙を流したり、さらには泣いても何もならないからと反省文を書かされたり、様々なやらかしを行ってきた。今でも笑い話にはできない。
しかし、年を取ると、否が応でも地位がそれなりに上がってしまい、責任が重い仕事をせざるを得なくなる。やりたくないが、やらなければならない時がきてしまう。
そんな時、自分自身に言い聞かせているのは、余力を残して70%の力で働くということだ。少し余裕があるときは、50%程度でよい。常に全力、時には120%で、という考えで日々働いていると、緊急事態が起きた時にパンクしてしまう。必ず緊急事態、大ピンチは起きるものだと思っていないと、即座に正確な判断と対応をすることができない。
若い頃は常に全力で働いていたため、トラブルが起きた時に冷静な対応ができず、失敗ばかりだった。働き出して10年くらい経って、やっと全力は必ずしも良いことではないということに気付いた。それからは失敗はあっても何とかリカバリーできている。
体力的にも昔とは違う。中年には中年の働き方で世の中を渡るしかない。
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