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名張市地域おこし協力隊 の「有機農業チャレンジ」原田二郎さん


地域おこし協力隊初任者ヒアリングとは?

今回は私たち(三重県協力隊サポートデスク)の業務の「初任者ヒアリング」について紹介したいと思います。全国的に、地域おこし協力隊に着任してから1年未満に辞める隊員が約25%もいるというデータがあります。

そこで三重県としては、行政からの依頼があった場合に、初任者の協力隊員に活動場所に赴き、ヒアリングを行い、協力隊員の活動の様子を伺い、ロードマップでの目標管理や3年後に向けた動きなどの情報共有などを提案しながら、着任まもない協力隊員の生活や活動に関する不安や困りごとがないかをヒアリングを行っています。

どんなことを聞いているの?

大きく分けて3つのことを聞いています。

①移住のきっかけ
もともと協力隊員は総務省の定める「都会」から「田舎」へ移住する制度です。
「都会」の人にとって知らない地域への移住はとてもハードルが高いもので
どのような経緯で地域を選んだのかを聞いています。

②協力隊活動について
着任してから今までの協力隊活動を確認しながら、移住する前と現在の考えとの「認識のずれ」や協力隊自身が「今後どうなりたいのか?」「こんなこと困ってます。」など協力隊経験者の第三者として視点で相談に乗ったり、協力隊活動に関係あるOBOGを紹介したりして活動がスムーズに進むようにサポートします。

③住んでる環境調査
「都会」で住んでいた賃貸とは違い「田舎」は一軒家などの空き家が住まいになる方が多いです。そんな住環境での困り事などを聞いてアドバイスしたり、改善策を一緒に考えたりします。私たちはいろんなケースを知っているからこそ、困ったことや、その解決してきた話もたくさん知っているので、同じ協力隊移住者としてアドバイスができることは多いと思います。

以上のように、私たち(三重県協力隊サポートデスク)のメンバーが協力隊初任者の活動場所に赴き、いろいろな困り事を聞き取るサポートを三重県では「初任者ヒアリング」という活動として行っています。

【名張市】原田二郎さんを紹介!!

ズッキーニの収穫後の片付けをしている様子

原田さんは名張市地域おこし協力隊として2024年3月に着任しました。
ミッションは「有機農業チャレンジ」で名張市の有機農業の販路拡大につながる情報発信や農家の担い手として期待されています。
今回はそんな原田さんに取材しました。

原田さんはもともと東京や横浜の中華料理店で25年間シェフをしていました。副料理長時代に農家さんから有機野菜を仕入れてレシピの試作をしている時に、そのポテンシャルに驚かされて自分自身で有機野菜を作りたいと考えるようになったそうです。

コロナ禍に農業大学校という専門学校で一から農業を学ぶ道を選び
そのつながりで名張市の「有機農業チャレンジ」のミッションを知り
応募しました。

着任してからは「ゆうき伊賀の里」で実作業を通じた研修を行い、有機農業のノウハウの習得を進めながら販路拡大や情報発信の方法を模索しています。
今後は、料理人だった経験を活かして有機野菜を使った中華のレシピをSNSなどに発信して有機野菜の魅力を発信していきたいと語っていました。
原田さんのこれからの活動に乞うご期待です。
(下記URLにて原田さんの活動紹介!)

https://www.instagram.com/nabari_chiikiokoshi_yuuki/

最後に

田舎に移住する理由は人それぞれです。
そこにはひとりひとりのエピソードの違いがあり、
人生の転換をして新たな地でチャレンジしようという想いがあります。

私たち三重県地域おこし協力隊サポートデスクは、協力隊の活動がよりうまくいくようにいろんな方向からサポートをしていく体制を作っています。

次回は、そんな協力隊のサポートをしたい方を集めて
協力隊制度について勉強会をしましたので
その様子を皆さんに紹介したいと思います。
それでは次回もお楽しみに!

(文/写真 峠広之)



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