詩: スイートスプリング
果実の一番上と下を切り
四等分して中央の白いすじを切り
八等分して種を取り皮をそぎ切る
袋いっぱいに実家でとれた
スイートスプリング
を持ってきたお義母さん
の指南する切り方
子供のたべる果物を剥く
オレンジ色をひらくナイフの動きが
刺繍のように 子供と私二人の
夜の時間を綴っていく
子供に果物を切るよろこびを
知らず知らずのうちに
受け継いで
どこかで私が
いつかの母親を生きているみたい
いいなと思ったら応援しよう!
お読みいただき、どうもありがとうございました!それだけで十分に嬉しいです。
もしもサポートをいただいたときは、ほかの方の詩集に、そして私が詩を書いている日々のノート(440円)に使わせていただきます♪