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詩: スイートスプリング


果実の一番上と下を切り
四等分して中央の白いすじを切り
八等分して種を取り皮をそぎ切る

袋いっぱいに実家でとれた
スイートスプリング
を持ってきたお義母さん
の指南する切り方

子供のたべる果物を剥く
オレンジ色をひらくナイフの動きが
刺繍のように 子供と私二人の
夜の時間を綴っていく

子供に果物を切るよろこびを
知らず知らずのうちに
受け継いで

どこかで私が
いつかの母親を生きているみたい
 

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みえる
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