まま×コロナ 今、産科はこうなってる その4
こんにちは。MidWithです。
妊娠、出産、子育てに関する役立つ情報を、現役助産師がお届けします💌
今回はまま×コロナの第4段です❗今回は実際に感染してしまったとき、出産や育児がどうなるかのお話です。
一番不安ですよね…しかもまだ症例が少なく情報がない😭少しでも不安解消のお助けになればいいなと思いを込めて🍀
コロナにかかっちゃった…
妊娠中はどうなる?
コロナ感染している、もしくは感染の可能性が高い場合には
お母さんや赤ちゃんにその他のリスクがなくても帝王切開になります。
産まれる前後、お母さんはコロナ感染を管理できる病棟に入院、隔離。可能な限りの治療が行われます。
コロナを治療するメーンの医師と産科医、小児科医、麻酔科医などが話し合い、帝王切開の日が決まれば、その日に帝王切開を行います。
もし感染の症状が悪化した場合や、発熱によってお腹が張ってしまいお産が進んでしまいそうな時には、緊急で帝王切開となることもあります。
本来手術の前には必ずご本人とご家族に説明をしますが、新型コロナ感染の場合には隔離となること、今は面会制限が厳しいことなどから、ご家族への説明は医師が電話などで行います。
パパはいきなり病院から電話がかかってきて「今から帝王切開となります。同意いただけますか。後程書面でお渡しします。」って言われることもあるということです。
帝王切開はどんな感じ?
基本的には方法などは通常の帝王切開と同じです。
※通常の帝王切開ってどんなの?って感じですよね…もしご希望があれば別で記事にします!
コロナ陽性だからといって全身麻酔になるなどのことはなく、局所麻酔(下半身だけ痛みが麻痺する麻酔)で行われます。
医師や看護師などのスタッフは完全防備となりますので、マスク、ガウン、ゴーグル、帽子、手袋…緊迫した雰囲気があるでしょうし表情は読み取りにくいかもしれませんね💦
産まれた後の赤ちゃんは助産師によってケアをされたあと移動式の保育器に入り、コロナ感染の赤ちゃんをみる病棟に移送されます。
産まれた後、赤ちゃんとママの面会は施設によりますが、お母さんと赤ちゃん双方がPCR陰性確認されるまで、会えないというケースも多いようです。
ママはケアされる赤ちゃんを横目で見た後、抱っこすることはなく、一時的に離ればなれになってしまうということですね…
大学病院や総合病院などコロナ患者を管理できる病院で出産予定の場合は、分娩の方法が変わるだけです。
ですが、コロナ患者を管理できない産院やクリニックで産む予定だった場合では、管理ができる病院に転院になります。
つまり産もうと思っていた病院で産めないということです。
私が勤めている大学病院の場合…
産科には大人のコロナ感染患者を管理できる設備がないことと、隔離が難しいため、いわゆる【コロナ病棟】にママは入院します。必要があればお腹の張りなどをみるために助産師や産科医がママの元を訪れます。
帝王切開は産科医が執刀医となりますが、ママの状態によってはコロナ病棟のスタッフが参加します。産まれた赤ちゃんは基本的には助産師がお世話をしますが、赤ちゃんの状態が悪い可能性がある場合には新生児科の医師が立ち会うこともあります。
ママは手術が終わった後は、そのまま【コロナ病棟】に戻ります。おっぱいのケアや産後の観察のために必要に応じて助産師が伺います。
赤ちゃんは産科の病棟にある隔離のお部屋に設置された保育器の中で過ごします。ミルクを飲むのもおむつを変えるのも全て保育器の中です。
赤ちゃんにコロナ感染などの可能性があり、治療が必要な場合には、NICU(新生児集中治療室)に入院することもあります。
ママと赤ちゃんが離ればなれになってしまうのは、すごく切ない。ママだけでなく赤ちゃんにも影響があります。
ママが赤ちゃんに会えない間、赤ちゃんの様子が分かるようにお写真を撮ったり助産師がその日の様子を伝えたりしています。
生んだ後は?おっぱいはあげられる?
病院によって管理は異なります。
感染の症状がひどい場合には、だっこや授乳ももちろんできないので、お母さんの状態を見ながら母乳の分泌を維持するために、搾乳をすることになります。
新型コロナウイルスが母乳に移行するというデータはありませんが、
授乳や搾乳の手技によっての接触感染は否定できないそう。。。
搾乳したとしても搾乳器からの感染の観点や、スタッフへの感染リスクもあります。
授乳や搾乳はママ自身にやってもらう、セルフケアにしているところ、
母乳分泌の観点から、搾乳はするけど、搾ったおっぱいは破棄、赤ちゃんにもあげられないとしているところ、
搾乳器や哺乳瓶なども他の患者への感染予防のため、ママに購入してもらい、専用にする、
などなど
なんせデータがないのが少ないのが現状です、、、
コロナ感染のママとそのママから生まれた赤ちゃんを
別室で管理するか、母子同室にして管理するかも施設次第。
育児はどうなる?
こちらも施設によって管理は異なります。
ママが元気になるまではもちろん育児はできませんし、症状が落ち着いても陰性が確認できるまではママと赤ちゃんは面会できない、という施設が多いようです。
ママも赤ちゃんも陰性が確認され、感染の心配がないと判断されてから育児が始まります。
育児は焦らなくて大丈夫!ママが元気になって赤ちゃんに会えるようになってからゆっくりと覚えていけばよいです。
コロナ陽性まの場合、妊娠にもお産にも育児にも授乳にも、大きな制限がかかってしまう…
でもその施設の助産師や医師が、ママと赤ちゃんにとって最善を考えてくれるはず♥️
まずはママがウイルスに打ち勝つこと、赤ちゃんが元気でいることが最優先となりますね🏥
記事を読んでくださりありがとうございます!
次回の記事では、ワクチンについての記事の予定です。お楽しみに♪
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以上、MidWithより助産師Rでしたー
参考文献
COVID-19と授乳
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