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【MBTI】そろそろINFJについて語ってみようと思う

 noteで最も数が多いタイプはINFJとされています。
 あっ、じゃあ自分の記事にたくさん反応が欲しかったら、この人達のことを書けばいいんだ!
 と言いたいところですが、実は今までINFJメインの記事を書くのは避けてきました。
 というのも現実世界で遭遇した人数があまりにも少なすぎるため性格の傾向を掴み切れなかったからです。それもそのはず、公式MBTIの統計によればINFJが人口に占める割合は1.5~2%程度。下手したら一番数が少ないまであります。
 実際、「絶対INFJだな」って人をリアルで見かける確率はこんなものじゃないでしょうか?   
 ところがnoteでは自認INFJが一番多いので、ずっと「ふぁっ!?」となっておりました。なんなら今でもこうなっております。ふぁっ!?
 noteには何かINFJを惹きつけるものがあるのか、はたまた他のタイプが誤認しているのか……。
 それでもここ最近は現実とネットの両方で「間違いなくINFJだ」という人達と関わることができたので、私なりにこのタイプについての記事を書いてみようと思います。
 
 とりあえず各種統計を見る限り、INFJはIQと学業成績の両方でトップクラスのスコアを誇っているようですね。そう、全タイプでも屈指の知能の持ち主なのです。
 ゆえに「頭が良すぎて何言ってるかわからん」と感じるレベルじゃないとINFJではないかもしれません。なんというか、失礼ながら他のタイプが自分をINFJと思い込んでるケースが多そうなんですね。
 だってほら、INFJってイメージが良いじゃないですか。
 穏やかな人格者、知的、無欲、提唱者、白衣、おねショタ、渚カヲル
 
大体こんな感じの印象を抱いてる人が多いと思います。

 それに比べて我々INFPときたら、
 メンヘラ、オタサーの姫サークラ、リストカット、地雷系、太宰治
 
こんな感じのイメージじゃないですか。もう無茶苦茶ですよ!
 いいないいな、INFJっていいな。憧れちゃうなぁ……ああ、こういう気持ちから自分をINFJと思い込んでる人が多いのかな。

 まあでも、noteは本物のINFJが大勢集まっている可能性も普通にあります。なんたって彼らの心理機能はこんなラインナップですし。

 主機能Ni 補助機能Fe 第三機能Ti 劣等機能Se
 
 まずNiでパターンを認識して未来に備えようという意識が働くので、「人間の行動パターンを把握し、長期戦略を練ること」に興味を持つのは自然な流れです。加えてFeも持ってるので、他人の感情や人間関係にも関心がある。そしてTiでそれらを理論化してデータベース化したがると。
 
さらにSeが劣等なので、

「人間関係で悩んでるなら、自分を悩ませてる相手とさっさと話し合えばいい」

 というアグレッシブなムーブは苦手なことになります。こういった衝動的な行動には抵抗感を覚えるのではないでしょうか。
 ですから事前にじっくり他人の性格傾向を把握できる、MBTIに惹かれやすいのかもしません。なおかつnoteは長文を投下することに向いているSNSなので、長期計画を好むNiユーザーは居心地が良いのかもしれませんね。

本題

 とまあ、noteでINFJをよく見かける理由の考察はここまで。
 次はいよいよ私の主観MAXの観察パートに入ります。Fiをギンギンに効かせた自分勝手な文章が続くので、閲覧注意ですよ!
 さてINFJが私からどんな風に見えてるかというと、

 世界を救うために本気で頭を悩ませているが、救う対象に自分自身が含まれていない
 
 ってとこですね。
 ものすごく無私で禁欲的に見えるんです、INFJの人々は。内心では色々と求めているのかもしれませんが、それを公の場で見せることがまずないので、「欲望どこ行ったの?」となりますね。
 見ていて心配になるくらい自己犠牲的な人達です。
 あとこれはNiユーザーに共通の特徴なのですが、とてつもなく悲観的な将来を見据えて動いている節があります。まあNiを使って未来を予想すれば、そうなっちゃうのは仕方ないのですが。
 だって時間が経てば経つほど肉体は衰えていくし、資源は減っていくし、道具や社会制度は老朽化して使い物にならなくなっていきます。基本的に未来って何も手を打たなければ酷いことになるんですよね。だからNiが主機能な人達は「なんか嫌な予感がする、これはヤバイ」と常に感じ取ってるんだと思います。
 そして補助機能がFeなので、「皆で力を合わせて悲惨な未来を回避しなくては」が行動原理になるんでしょうか? 
 これらの要素に加えてSe(物欲)が劣等でFi(本心)は第七機能に過ぎないわけですから、

「より良い未来のためにこの身を捧げたい。そのためなら何かを我慢するのも構わない。そもそも自分が何を欲しいのか、何をやりたいのかよくわからないしね」

 って感覚で生きてるんじゃないかと思います。
 ああ、ほんとに渚カヲルですねこの感じ。
 おかげで雑談の内容も独特で、

 将来役に立ちそうなこと(Ni)
 他人を喜ばせるようなこと(Fe)
 雑学の披露(Ti)

 がメインになりがちなんですよね。だから会話の内容を思い返してみると、INFJ自身の内面は謎に包まれていることが多いです。

 知的で人当たりもいいのに、どんなに仲良くなっても心の底が見えない。まるで霧を掴んでいるかのよう。


 これが「間違いなくINFJだ!」と確信した人と接している時の感覚ですね。隙あらばガンガン自分の内面を打ち明けてくるINFPとの違いはここです。優等生なINFPはINFJと紛らわしい人がたまにいるので、重要な見極めポイントだと思います。
 ……まあINFJとINFPってあんまり似てないと感じますけどね。
 どっちかというとISFJINTJの方が言動は似ている気がします。
 典型的なINFJは1対1で話している時はISFJに近いおっとりした雰囲気ですが、社会や集団に対してはINTJ顔負けのシビアな視線を向けていることが多いですね。
 つまり最も穏やかな気質を持つIxFJ型でありながら、Niによって最も辛いヴィジョンを見せられている。
 これは確かに生き辛さを訴える人が多いのも無理はないのかな……となりますね。
 

ドアスラムについて

 MBTI界隈ではすっかりINFJの代名詞みたいになっちゃってるこの現象についても考察してみましょうか。
 まるでドアをバタンと閉めるように、それまで良好だった人間関係を突然断ち切る。INFJはこのような振る舞いをやりがちだと言われてるみたいですね。
 う~ん……。
 多分それ、INFJの側が必死に耐えて良好な関係に見せかけていただけな気がするんですが……。
 Feユーザーですからね~。
 どんなに嫌なことをされても相手を傷つけたくない、揉めたくない、みたいな心理が働いて極限まで我慢しちゃうんでしょうね。
 と、同じINF型なのでどうしてもINFJの肩を持ってしまいたくなってしまいます。
 ここはあえて心を鬼にしてドアスラムの原因を厳しめに追求すると、NiとFeが絡んでるんじゃないかと予想してますね。
 Niはとても悲観的な心理機能なので、すぐ嫌な予感、最悪の未来を感じ取りやすいわけです。だから「これ以上あの人と関わってもろくなことがなさそうだな」となりやすいと。
 そして収束、確信といった機能も持っているので、「不要な人間は切り捨てた方がいい。そうに違いない」と判断するんじゃないでしょうか。
 あとFeって優しいイメージが強いですが、「嫌悪、処罰」も司ってるみたいですからね。実は結構気が強い一面を持っています。
 これらが組み合わさることにより、

 有害な未来をもたらす人間は切り捨てた方がいい。そんな奴は嫌いだ。罰したい。
 
 で、ドアスラムと。
 とはいえそこまで追いつめられても相手に危害を加えることはなく、あくまで無言で関係を切るだけなところに慈悲が表れていると感じます。
 いなくなる時も優しいのですね、貴方達は。
 い、いなくならないで……悪いところがあったら直すからぁ!

INFJ君との思い出話

 ここに来て記事の目的を放り投げるようなことを言っちゃいますけど、どうせINFJ当時者が語る解説の方が精度が高いんだから、ずっと温めていたINFJとの思い出話を一方的に書き殴りまね。
 私の場合、こういう文章の方がINFJの気質を皆さんに伝えられると思いますしね!

 ええとですね。
 私が小学校低学年の頃に一番仲の良かった男子は、おそらくINFJだったと思います。見た目はエヴァの碇シンジみたいな感じでしたが、性格は渚カヲルっぽい雰囲気でした。つまり美少年ですね。成績はトップクラスで、スポーツ万能、絵を描かせても上手い。完璧超人な男の子でした。
 普段の彼はとても大人しくて、休み時間になると女子に混じって自由帳に絵を描いている、物静かな少年でした。
 けれど時々ヤンチャな男子に誘われて、一緒に外遊びをすることもあったようです。優しいし何をやらせても上手にこなすので、男女両方から人気があったんですね。
 もちろん私もINFJ君のことが大好きでした。
 まだ幼かったので恋愛感情はありませんでしたが、とにかく人として好感を抱いていたのです。
 私はINFJ君と一緒にポケモンの絵を描いて過ごす時間が、楽しくて仕方ありませんでした。自惚れでなければ彼も私に好意的だった気がします。よく一緒に下校してましたからね。

 そんなある日、私達のクラスに新しい仲間が加わることになりました。
 名前はK君。頭に包帯を巻いた小柄な男子で、黒板の前で恥ずかしそうに自己紹介をしています。
 てっきり転校生かと思いましたが、先生の説明によるとちょっと違うようです。

「学校に来るのは今日が初めてだけど、K君は最初から貴方達の仲間です」

 どういうこっちゃ? と首を傾げていると、すぐに事情が明かされました。なんでもK君は入学前に交通事故に遭ってしまって、ずっと入院していたらしいのです。でも最近体が良くなってきたので、登校できるようになったとか。
 担任の先生は、

「まだ頭に傷が残っているから、乱暴なことはしないであげてね」

 と生徒達に告げました。
 私は「交通事故に遭って大怪我をしたなんて可哀想だなあ、優しくしてあげないと」と人として当たり前の感情を抱きました。
 それと同時に、
「頭の包帯を近くで見てみたいな……」
 
という好奇心も抱きました。このマッドサイエンティストっぽい感覚はNe由来ですね。まったくもう! 

 そんなわけで私は放課後になると、興味津々でK君に声をかけに行きました。
 たぶん「頭の傷は大丈夫?」とかそんなことを言ったと思います。私達はすぐに打ち解け、仲良くなることができました。
 しばらくするとINFJ君もすすーっと近寄ってきて、K君に小声で何かを話しかけました。
 一体何をするのかと思えば、K君の体育袋を預かって、寄り添うように歩き始めたではありませんか。

(あっ! 荷物を持ってあげてるんだ……!)

 やはりFeユーザーなだけあって気が効きますね。
 そこまで気が回らなかった私は、慌てて真似っこをしてK君の給食袋を持ってあげた気がします。こんな小さなものを持ったところで、ほとんど負担の軽減にはならなかったでしょうが……w

 さて初日からK君に近付き、率先して荷物持ちなどのお世話をしているのはINFJ君と私だけでした。他の生徒はK君の頭に巻かれた包帯や、顔に残った縫い痕を見て怖がっている節さえありました。
 やはり人間の容姿にあまり興味がないタイプは珍しいのかもしれません。
 私はなんでしょうね……別に心が綺麗だとアピールしたいわけではなく、ほんとにそのへんのセンサーが鈍すぎて、もっと年齢が上がるまで他人の美醜がよくわからなかったのです。
 体が小さい、太ってる、眼鏡をかけてる、顔に傷がある、そういう理由で他の子を嫌うのが本気で理解できなかったのです。そんなことより私に優しくしてくれて上手にポケモンの絵を描けるなら、何でも良かったですね。
 そしてINFJ君に至っては、一度も他者の外見に言及したことがない気がします。
 このあたりもウマが合った理由かもしれません。
 ですが世の中には物心ついた時にはもう、他人を見た目や体格で判断する子もいるのです。

 K君はチビで包帯を巻いている。なんか変な奴だ。その程度の理由でちょっかいを出しに行く、とんでもない悪童がいました。あろうことか傘で頭を殴ろうとする素振りまで見せたので、ありえない暴挙です。その悪童はクラスで二番目に体が大きくて、落ち着きのない子でした。
 もう私は怒り心頭ですよ。 
 え? 皆より体の大きな貴方が、なんで怪我人のK君に意地悪するの? 先生はそういうことしちゃダメって言ったよね? なんで????
 臆病な私にしては珍しいくらい怒っていたのですが、INFJ君も静かに怒っているようでした。というか、彼が怒りを見せたのはあれが最初で最後だった気がします。
 そこから先はちょっと過激なので表現を曖昧にしますが、
 INFJ君はその乱暴な生徒に、恐ろしい制裁を加えてK君に対する虐めをやめさせました。
 あの穏やかで優等生なINFJ君が、先生に呼び出されるほどの罰を与えたのです。事故の後遺症が残っているクラスメイトを守るため、という正当な理由だったので先生も大目に見てくれたみたいですが。
 ……きっとINFJが本気で怒る時って自分のためではなく、誰かのため(Fe)なんでしょうね。
 ぶっちゃけINFJがドアスラムで済ませてくれるうちはまだいい方ですよ。彼らの仲間を傷つけたら、その高い知能を活かした危険な手段で貴方を排除しにかかりますよ!
 
 まあ、あれですね。私は争いも暴力も嫌いですが、この時ばかりは人命がかかってるので仕方なかったと思いますし、それを理由にINFJ君を嫌いになることはありませんでした。むしろ彼は必要なことをやったのに先生に呼び出されて可哀想だなあ……ぐらいに感じていました。
 INFJ君も私のそんな感情を読み取ってくれたのか、それからも穏やかに交流を続けてくれましたね。

 しかし学年が上がるごとに私はヤンチャで緩いグループとつるむようになり、あまり優等生ではなくなっていきました。
 対照的にINFJ君はずっと模範的な生徒のままだったので、徐々に疎遠になっていきました。
 このあたりにPとJの違いが表れているのかもしれませんね。
 本当のことを言うと私は何歳になってもずっと教室で自由帳に絵を描いていたかったのですが、そういうことをしている生徒は虐められやすいと気付いたため、好きではない外遊びに積極的に参加するようになったのです。そしたら自動的に騒がしい子達のグループに入ってしまい、INFJ君には話しかけ辛くなっちゃったんですよね。

 中学に上がるとさらにその傾向は強まり、私は虐められたくないという一心でやや荒れたグループに所属するようになっていましたが、INFJ君はずっと優等生のままでした。不思議なもので彼は、その透き通った雰囲気と中性的な性格を保ったまま、虐めのターゲットになることは回避できていたようです。まあ見た目が整ってて文武両道だったので、スペックの高さで何とかなったのかもしれません。大人しいだけでコミュ力も低くはなかったですしね。
 身を守るためにどんどんだらしなくなっていく私と、ずっと綺麗なままのINFJ君。
 対照的な二人が、中三になって数年ぶりに会話を交わすことになります。

 あれは確か、文化祭の準備をしていた時だったと思います。
 誰もいない教室で私がぼーっとしていると、INFJ君が入ってきてせっせと作業を始めました。何かの張り紙を作っていた覚えがあります。
 INFJ君は制服を着崩しておらず、生徒会に所属していて、何事にも一生懸命でした。
 対する私は教師達に「お前人生舐めてるのか?」と言われるくらいスカートを短くしているダメな生徒でした。

 小学生の頃は互いに優等生だったのに、今じゃすっかり立場が変わっちゃったなあ。っていうかこの子、私のこと覚えてるのかな。そんなことを考えながらINFJ君の手元を見ていると、

「ねえ」

 と声をかけられました。

「1って、何色だと思う?」

 急に何言ってるの? 
 私がきょとんとしていると、INFJ君は補足を入れてきました。

「数字の1って、普段何色でイメージしてる?」

 私は「白」と答えました。
 INFJ君は「だよね」と笑っています。

「2は?」
「……赤」
「3は?」
「黄色?」

 INFJ君は掲示物にマジックで数字を書き込んでいるので、それでこんな会話を始めたのかもしれません。
 この唐突に閃きが降りてきて会話が始まる感覚に、無性に懐かしくなりました。
 ああ、そういえば昔よく、この子とこんな風に話したっけな……。
 私はすっかり小学生の頃に戻って、話を続けます。

「4は青で、5は緑だと思う」
「うん、そんな感じだよね」
「6はなんだろう……肌色とか?」
「7は緑かな」
「8は赤!」
「わかる」
 
 静かに微笑みながら作業を続けるINFJ君に、キャッキャと話しかける私。
 これが最後のやり取りでしたね。
 あいにくこの時の会話をきっかけに恋が始まる、なんてことはありませんでしたよ。だってINFJ君は彼女持ちだったので、あまり話しかけると悪いですからね。

 ……以上がINFJ君との思い出話になります。
 私にとって最も印象深いINFJと言えば彼なんですよね。
 おかげで私の中でINFJといえばミステリアスな美少年のイメージなのですが、統計を見るとやや女性の方が多いみたいなんですよね。
 INFJ女子のイメージは高学歴な大和撫子って感じですが……noteにいる皆さんは実際どんな雰囲気なんでしょうね?

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