見出し画像

【MBTI】FeとTiの対立はママとショタの対立?【おねショタ】

 Fe。それはママの心理機能。
 
我々が母性女らしさと呼んでいるものの正体はおそらくこれになります。
 というのもMBTIの統計を取っているサイトを見ると、Feユーザーってものすごく女性に偏ってるんですよね。Fiユーザーよりもさらに女性率が高いんです。

 ではそのFeがどんな性質を持つかというと、

 人間関係、親切、集団における調和、マナー、ジェスチャー、表情豊か、男女の役割、言い方に対する配慮、愛情、名誉、処罰、教育、芸術、嫌悪、魅力、平和、相談、知識の共有、長幼の序

 などが含まれるようです。
 基本的にはいい人そうな単語が並んでるのですが、いくつか強そうな単語も散見してますね。これらの機能をセリフで表すとこんな風になると思います。

 やっほー新人くん、調子はどう? なんか表情硬いね? 私みたいにニコニコしてた方がいいよー? 
 え、彼女ができなくて困ってる? もう! そういう時は私に相談しなって! 一から女の子の扱いを教えてあげるからさー!
 よーし、じゃあ今から私を彼女と思って練習してみよっか。
 あ、飲み代は男子が出しといてね。その代わり料理の取り分けはウチら女子がやっとくから。……ん? なんか不満そうだね? そんな顔してたら嫌われちゃうよ?

 いわゆる一軍女子の喋り方とそっくりになります。凄くモテそうですが逆らってはいけない雰囲気もちょっとありますね。
 微妙にFeユーザーを不愉快にしそうな表現になったのでフォローを入れると、教育や人助けにおいては間違いなく最強の心理機能です。優しさと厳しさの使い分けが絶妙ですからね。Feは他人を助けるだけでなく、他人の能力を引き上げることにも興味を持っているのが素晴らしいです。

 こーら。まだ君の底力はそんなもんじゃないでしょ? お姉ちゃんが見守っててあげるから一緒に頑張ろうね。あとでいっぱいご褒美あげるから。

 
って雰囲気ですね。
 おねショタものの導入部に見えるのは気のせいだと思います。
 ……すみません、私は人生でFeユーザーのお世話になった回数が多すぎるせいで変な思い入れがあるみたいです。ISFJなお姉さんに甘えていた時期がとても長かったんです。母性に溺れてそのまま窒息したかった。
 
 …………。

 正気を取り戻したので考察に戻ります。
 さっきからFe=女らしさの象徴みたいな表現を続けてますが、男女の役割を司る心理機能なので男性のFeユーザーは男らしく振る舞いたがることになりますね。
 なのでFe剥き出しな男性のセリフを作ると、

 大丈夫か? 俺が来たからにはもう安心だからな、絶対助けてやる! 頑張れ、何があってもお前を見捨てないぞ! 俺に捕まれ! 

 わお、まさに正統派ヒーローですね。
 内に秘めてるものが母性だとしても、男っぽい言い方にするだけで一気に男性的な魅力が溢れてくるから不思議です。
 実際、主機能がFeなタイプ……ESFJやENFJの男子でナヨっとしてる人は少ないですからね。間違いなく優しい性格をしているのに、スクールカーストが高い傾向にあるのはこのへんも絡んでそうです。

 さてこのコミュ強で世話焼きでいい匂いがしそうなFeと対立するのがTiになります。
 Feが成人女性の心理機能だとするなら、それと正反対なTiは小さな男の子と考えるとしっくりきます。理屈っぽくてマイペースな眼鏡ショタってところでしょうか。
 Tiの心理機能の解説はこんな感じです。

 原則、定義、厳密さ、法則、理論、 効率、感情に左右されない、 比較、競合、分析、知識、深い思考、利益、懐疑的、 アイデア、根本的な問題を捉える、 白黒はっきりさせる

 なんだか難しい単語が並んでますね。
 これらの機能を一つのセリフにしてみると、

 いや、皆で頑張って作ったとかどうでもいいから。
 そういう感情論は置いといて、自分の頭で考えてみなよ。この仕組みで上手くいくと思ってんの? 僕の計算だとこのまま実行に移したら確実に失敗するね。そしたら利益は30%近く下がるよ。前の装置の方がマシだったな。

 大体こんな雰囲気になる気がします。
 なぜだろう、このショタすごくわからせたい。

 TiはFeと真逆の心理機能なので、相手に媚びるとか愛想良くするといった概念はないんですね。しかも表情を作ることにも関心がないので、無表情で理屈っぽく話し続けることになります。
 あげく他人に教育することにも反感を抱くわけですから、使う単語は難解になりがち……。

 なんでレベルの低い奴に合わせた話し方しなきゃならないの? 元々教える気なんてないしどうでもいいよ。

 
ってとこでしょうか。
 実に生意気な男の子です。
 おまけにややモラルに欠けるところもあるようです。
 だって「他者への思いやり(Fe)」より「興味と利益(Ti)」を優先しちゃうわけですからね。

「誰かが悲しむなんて知ったこっちゃない。欲しいから貰ってくよ」
 
となれば窃盗ですし、
「人権? なにそれ? それより君の体面白そうだね」
 
となれば性犯罪や人体実験です。
 なのでFeに歩み寄れなかったTiは社会から理解を得られず、排除される運命にあります。

 さっきからTiに対して辛辣な表現が続いてますが、ここからこの眼鏡ショタの魅力を伝えるターンに入るのでご安心を。

 Feは教育に対する適性が高いと言いましたが、Tiの正反対なので深く考えるのが苦手な面があります。つまり精神論や根性論に走りやすいんですね。
 たとえば極端にTi劣勢でFeだけで動いてる体育教師は、

「水なんて飲んだら甘えだぞ! 先生だって辛いんだ……でもなぁ、これはお前達の心を鍛えるためにやってることなんだ!」

 と目を潤ませながら言ってくる感じになります。教育現場におかしな精神論が蔓延していた理由がちょっとわかってきた気がします。
 あとは被災地に千羽鶴を送る、なんかもFeっぽい行動ですね。誰かを助けたいという気持ちばかりが先行して、それが本当に物理的な利益をもたらす行為なのかはあまり拘らないからこうなってしまいます。
 こういった空回りした善意に、
「ちゃんと水分摂った方がトレーニングの効率は上がると思うよ」
「折り紙より水や食料を送った方が生存率は上がるでしょ」
 
と冷静に突っ込むのはTiの力です。

 さらにTiくんはデマに流されにくいという強みもあります。
「しっかり事実を確認したのか? それ客観的に見て正しいんだよな?」
 と常に疑いの目を向けてるわけですからね。
 逆に対立するFeが得意とするのは人間関係知識の共有ですが、この二つが組み合わさると噂話になります。
 しかもFeからすると「皆が良い気分でお喋りできるなら事実かどうかはどうでもいい」わけですからね。
 そうやって世間が怪しげなデマで盛り上がってる中、Tiくんは(僕は無責任な噂話には参加しないぞ)とつっぱねることができます。ただ生意気なだけのショタではないのです。良いところもあるのです。

 他にも人間関係に無関心なので、好感度の高い人物でも疑えるという強みがありますね。
 たとえば芸能人が罪を犯した時に擁護する人がたまに現れますが、これはもろにFeが悪い方向に機能してます。「よく考えずに好きな人を庇いたい」って心理状態ですからね。
 ところがTiくんだったら、
「人気者だろうが関係ない。やったことだけ見て判断しろ」と冷静に対処できます。
 逆に皆に嫌われている人物が捕まった時は、
「どんな悪人だろうと明確な証拠がない限り僕は犯罪者として扱わないぞ」
 
となります。
 よって情に流されない判断が求められる司法の場では必須の心理機能だと思われます。

 さてここまで挙げたFeの短所をまとめると、

  • 善意だけが先行して効率や利益を考えるのが苦手

  • 怪しげな情報であろうとよく確かめずに共有したがる

  • それなのに愛想がいいので他人の心を掴みやすい

 となりますが、これらが最悪の形で組み合わさったものがカルト宗教ではないでしょうか。あるいはポル・ポトのような狂った理想主義で人民を魅了する独裁者も当てはまるかしれません。
 明らかにおかしなことを口走ってるのに皆に好かれていて、物理的・経済的な被害を広げている。
 こういったFe的な能力で暴走している人物に対して、

 お前の言ってることは客観的に見ておかしい。たとえ僕以外の全員がお前を好きだとしても、僕はお前を否定する。

 と抵抗する力はTiになります。
 他人の感情を無視できるからこそ正義を貫けることもあるのです。
 ゆえに真実を突き止めるために奔走する探偵や刑事、科学者、ジャーナリストといった人物はTiの力で社会に役立っている人々になりますね。

 ……なんだかFeユーザーに対して手厳しい文章が続いたので、当事者は読んでて気分が悪くなったかもしれませんね。ごめんなさい!
 いや、あまりにも世間ではFe=善、Ti=やばい奴という風潮が強かったので逆張りしてみたくなったんですよ。
 実際のFeユーザーは大半が善人なのはよーく知ってますよ!
 というか最も正義を体現している心理機能がFeだと思います。

 じゃあそんなFeと対立するTiは悪なのかというとそんなことはないでしょう。今回の記事はわかりやすく擬人化するために別々の存在として扱いましたが、そもそもFe-Tiってペアですからね。二つで一つの心理機能なんです。常に弱くお互いの影響を受けてるんです。
 なんとママとショタはカップルなのでした! 
 なんですかこの犯罪臭は!?

 Feはいつもうっすら弱いTiの影響を受けてるので、誰かを助けたいと思う時は少しだけ計算が働いています。だって教育ってもろにそういうことですからね。他人に知識を授けて、もっと効率よく物を考えたり利益を上げる人材に育ててあげたい。この子を優秀にしてあげたい。と相手を思いやってるわけですし。ママは決しておバカな人じゃないんです。しっかり知性を持ってるんですよ。

 逆にTiもただ自分の欲望に従っているだけではありません。やはりこちらもうっすらFeの影響を受けてるので、何かを研究する時は「僕が今調べてるものは人々の役に立つはずだ」という利他精神があるんじゃないでしょうか。だから生意気なだけのショタなんていなくて、ちゃんとデレる時もあるんですねこれが。

 ああ、なんて頼もしい年の差カップルなんでしょう。
 Fe-Tiのペアはこれからも最強のおねショタとして人類に平和と繁栄をもたらしてくれるはずです。
 いやー、やっぱどの心理機能にも良いところがあるんですよ。
 とFiユーザーらしい八方美人っぷりを見せつけて締めさせて頂きますね。

いいなと思ったら応援しよう!