本人の希望の場所で
【AYA世代息子のALL闘病日記.39】
寛解導入療法が終了し、今日の骨髄と血液検査の結果一時退院がきまりました。
この治療中にひとり暮らしをしていた家も引き払ったので、息子は一旦北九州に連れて帰ることになります。
実は、北九州のうちの近くにも、今受けている治療や骨髄移植が出来る病院があります。
それも、車で3分くらい買い物の行き帰りに通るようなすぐ近くのところに。
初回の治療を無事に終えることが出来たと担当のリケジョ医が電話で説明してくれた時に、
今後の治療をこのままこちらの病院で続けるか、又は北九州でやるかどちらでも選択出来るというお話をいただきました。
私たち家族の意見としては、
うちの近くの病院に転院して治療してもらった方が、何かあってもすぐに病院に行けるし、
差し入れを届けるのもわざわざ高速ぶっ飛ばして行く必要がないし、すぐそこの方がラクで助かるのですが、
息子の気持ちとしては、今の病院でこのまま治療を続けたいということでした。
というのも、実は
入院している血液内科の病棟から息子も研修を受けたことがある主要な消防署が見えるそうで、
消防車や救急車が出動するのが見えるらしく、
先輩達が颯爽と出動していくのを眺めていると今何で出動してるのか想像したり、
自分も一緒に出動しているような気分になって自分が消防士であることを想い出させてくれるみたい。
また、消防車や救急車に乗って出動出来る日を目標に治療を頑張ろうって思えるから、
この病院に居たいって。
もーー!
泣いてまうやろぉぉーー(泣)
そんな気持ちでおったんやーー
副作用もしんどかったと思うけど、意外と明るくアホなこともやってたから大丈夫かと思ったけど、
息子は息子なりに自分のメンタルを保つ方法をちゃんと見つけていたんだな…。
と感心しました。
というわけで、
治療は本人の希望の場所で。
2クール目も同じ病院で治療してもらうことに。
骨髄移植が必要になったりとまた状況が変わればそれはその時に考えるということで。
ひとまず、明日一時退院します。
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