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メソトレキセートの謎

【AYA世代息子のALL闘病日記.61】

リケジョ医から現状説明の電話が入りました。

抗がん剤のメソトレキセートが血中から抜け切らないとのことで先々週の末から透析を開始したのですが、

実は透析と併せて行っていた吸着療法(不要な薬剤を体外に排出する)の際に血液が固まってしまうというトラブルが発生したと。

結果、吸着療法は思うように使えなかったものの、週末に透析して様子を見たところ、メソトレキセートの血中濃度も落ち着いてきたので透析は一旦終了で良さそうとの見解だったのですが…

実は先週の採血結果で、抗がん剤を投与してからすでに1週間以上経っているにも関わらず、抗がん剤の血中濃度がいまだに上がっているらしく、

再び透析での代謝が必要だとのことで、先週も2日に一回の割合で透析を再開したそうです。

その結果、一時的に5〜6ぐらいあった抗がん剤の血中濃度は現在は0.29まで下がっていて、血球の数値も回復してきている状態。

息子の体調も抗がん剤を入れた直後の倦怠感や口の中が痛いと言う自覚症状は随分改善してきているようなので落ち着いてきているとも言えるけど…

元々、メソトレキセートは体内にはないものなのでがん細胞を叩くという仕事が終わればすぐに排泄させたいのに、

なぜ、いつまでもメソトレキセートを排出出来ないのか?

毎日3L以上の補液をして尿量も同じくらい出せているのに、血中濃度が下がらないのは何故か?という問題が起こっている。

通常、メソトレキセートが血中に残っていることで考えられるのは、

メトトレキセートが体の中のリザーバーという胸水や腹水に溶けて残っているのでは?と考えるそうなのですが、

息子の場合は CTでみても胸水や腹水の貯留もない状態なので、なぜメソトレキセートがいまだに体内に残っているのかが謎な状況だそうです。

リケジョ医いわく

正直、メトトレキセート使用後にここまで血中に残り続けると言う症例があまりなく、前もって薬が合う(?)かどうかを判断することは不可能なので、

実際に薬剤を使ってみないと、合うか合わないかはわからないというところはあると。

今後メソトレキセートを使うかどうかは他の医師とも相談するとのこと。

メソトレキセートが血中にまだ残っているとは言え、幸いなことに息子の自覚症状は落ち着いてきているので…どこまで追っていくかということにはなるそうなのですが。

まだ今週くらいまでは透析をして様子をみていくことになりそうです。

そして、今後の治療としてはプロトコール通りに寛解導入療法に戻ってその後骨髄の検査をしてまた今後の方針を決めることになるとのこと。

他の抗がん剤ではこんなにトラブったことなかっただけに、

息子とメソトレキセートの相性が謎…です。

いつまでもメソメソと息子のカラダにとどまらないで早くお引き取りください〜(´-`).。oO

次回に続く。


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