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今後の見通し
AYA世代息子のALL闘病日記⑦
山登りにでも行くんかいって格好で入院した息子。
入院と同時に今後の治療方法と見通しについて約1時間かけて説明がありました。
息子は急性リンパ芽球性白血病(ALL)であること。
急性リンパ性白血病とは
骨髄中の白血病細胞の割合が25%以上であれば、急性リンパ性白血病と診断されます。
主に6歳以下の小児に多く、成人の1年間の発症率は約10万人に1人程度です。急性リンパ性白血病全体ではB細胞系が多く約80~85%を占めます。
*がん情報サービスhttps://ganjoho.jp/public/cancer/ALL/print.htmlより
息子もB細胞系のリンパ球がおかしくなってしまっていること。
治療法は主に化学療法。
現在息子の体内には約1kgの白血病細胞があるんだって。
∑(゚Д゚)
それらの白血病細胞に対して治療を行いつつ、繰り返して化学療法を行うことで体内の白血病細胞を「0」にすることが目標とのこと。
治療には多量の抗がん剤を多剤併用で使っていく。若くて体力がある分、徹底的にがん細胞を叩きたい。
経過中に白血病細胞が消え切らない場合には、骨髄移植による治療をお勧めしますと。
ドナーのファーストチョイスは兄妹。娘がもうすぐ19歳なので、私ら親よりもいいらしい。
もし型が合わなければドナーを探すが、見つかるまでに約1〜2ヵ月かかること。
抗がん剤の多剤併用で合併症も起こりうる。
特に最初の治療は壊れた細胞により腎臓に負担がかかる「腫瘍崩壊症候群」を起こすこともあるので一時的に透析が必要になることも。
その他にも肝障害、腎障害、血小板減少による脳や肺などの予期せぬ出血が起きる可能性もある。
治療の反応が良くても一定期間は治療が必要になるし、少なくとも半年〜1年は腰を据えての治療になるので、一時退院のことなども考えると、家族がいる北九州での治療に切り替えることも考えた方がいいかも。
と言っていただき、同じ治療が出来る病院を教えてくれました。
また、ここ1〜2週間で判明する「フィラデルフィア染色体」の有無によっては治療方針が異なるそうで、それが判るまでは、どちらにも必要なステロイド剤を使った寛解導入療法をするとのことでした。
いやぁ、、、
怖っっ :(;゙゚'ω゚'):
とても丁寧に説明してくださったとは思うのですが、
盛りだくさん過ぎて、なかなかヘヴィーな内容だけに、全然アタマも気持ちもついていけませんでした。
リケジョ医も、同席した師長さん、看護師さんも
「直ぐには気持ちがついていかなくて当然だから、少しずつ向き合っていきましょう。どんなことでも聞いてください」と言ってくれました。
治療について一通りの説明が終わったところで、私にはちょいと不安があったので質問しました。
それは、将来の息子の妊孕性について。
果たして、息子は将来我が子を迎えることは出来るのだろうか…。
今は果てしなく遠い未来のことのように感じるけど、
元気になった暁には、きっと新しい家族と小さないのちを囲んで笑いあえる日が来ると、一縷の望みをかけておきたかったのです。
すると、リケジョ医は…
次に続く。
※フィラデルフィア染色体(Ph:Philadelphia chromosome)とは、
DNA(遺伝物質)が存在している染色体のなかで、22番染色体と9番染色体の組み換えが起こることにより異常が生じた22番染色体のこと。この染色体の異常は、慢性骨髄性白血病や一部の急性リンパ性白血病などでみられます。
*がん情報サービスhttps://ganjoho.jp/public/cancer/ALL/print.htmlより