歌詞統一祭2023冬 感想戦
歌詞統一祭という、歌詞を提供してもらって、参加者がそれぞれ曲をつけるという企画がある。歌モノの歌詞が作れない自分としては、大変ありがたい企画。恐る恐る参加してみた。
スタート地点
そもそも、音楽において「歌」を聴くことがあまりない。もちろん、好きなバンドや好きな歌はある。ただ、自分が作るとなると、とっかかりが難しい。そこで、ギターの4小節ループ素材を鳴らしながら、メロディーを考えてみた。
1:口ずさんでみる
脳内で歌が鳴るのだが、いざ口ずさむと、違って聴こえる。やはり、照れがある。脳内ではしっかり歌っているので、それをボソボソと口ずさんでも、うまくいかない。この壁を越えようと頑張ってみたが、無理だった。
2:鍵盤で弾いてみる
歌のメロディーは音が重なることはないので、頑張れば弾ける。しかし、このメロディーが圧倒的にダサいものしか出てこない。唱歌というか、現代的にならない。あきらめる。
挫折寸前だったが、BFで導入したメロディー生成プラグインMelody Sauceでメロディーを吐き出させせ、これをSynthesizer Vに歌わせてみたところ、少しだけ光が差してきた。
問題発生
当然、歌詞と音数が合わず、消したり足したりを繰り返す。そして、何とか完成したが、問題が2点。
1:歌のメロディーは、外れていても分かりにくい
楽器の音に比べると、歌は音が外れていても気づきにくい。
2:声のタイミングは外れるとすぐに分かる
声のタイミングはとてもシビアで、ズレてると分かって、前後に動かしても、中々正解にならない。おそらく、人間の発する音のタイミングがあって、経験で感じるのだが、その原理を理解していないので、1音のタイミングを合わせると、他の音がずれるということの繰り返しで、煮詰まってしまう。どうしても直せない部分が多々出た。
完成
歌のメロディーが完成した後、4小節ループを消して、リズム、コードっぽいシンセ、リフっぽいシンセ、ベースをはめていった。その後、歌声にエフェクトをかけた。この作業は、リミックス感覚で、毎度のことだが楽しい。正直な話をしてしまえば、歌作りより楽しい。
というわけで、歌詞統一祭初参加は、反省多めとなったが、優しいコメントもいただき、ありがたい企画だった。歌作りではなく、曲編集作業に喜びを感じているということを再認識したが、これまでのインスト制作にはない脳を使い、楽しかった。素敵な歌詞があるので、何とかゴールまで走れた。メロディーとは何なのか、という大きなテーマを考えるきっかけになったので、あきらめず、次も参戦したい。
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