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PC更新記01 非力PCの限界

DTMで一番重要な道具は、パソコンである。
2018年の春に買ったWinPC。intel第6世代のCPUにCドライブが128GBというスペックで、メモリは32GBまで拡張した。

2024年現在、曲作り中にDAWのCPUやHDのメーターがしばしば赤くなり、再生中に重いエフェクトを差すとDAWが落ちる。それを回避するため、PCに負荷をかけないTipsを数多く実践している。

1:プラグインのベンダーをむやみに増やさない

プラグインの数を増やさないというのも重要だが、それより使用ベンダーを増やさないということを大切にしている。メジャー系のベンダーの中には常時バックグラウンドで動いているものがあるようで、サブスク騒動の際、Wavesを完全にやめたが、PCの挙動が軽くなった。
今は「aberrant DSP、A.O.M、D16Group、Devious Machines、Future Audio Workshop、Inphonik、korg、Loop cloud、output、PLUGINS THAT KNOCK
、Robotic Bean、SIR Audio、softube、sonnox、soundtoys、sugarbytes、
Toontrack、Uhe、UVI、XLN audio」の20社のプラグインを使っている。
傾向として、小さいプラグインメーカーの方がPCの挙動に影響が少ないように感じる。プラグインのアップデート等の管理も、使用ベンダーが少ない方が楽だ。各社の撒き餌フリープラグインを我慢して、愛用ベンダーに貢ぐ精神を大切にしている。

2:使っていないトラックをフリーズさせておく

ショートカットボタンデバイスのStream Deckを愛用している。ボタンにトラックのフリーズ&解除を割り当て、テンプレートのソフトシンセを使う際は、フリーズを解除して使い、使い終わったらフリーズさせるという方式を取っている。DAW上には、常時ひとつしかシンセが立ち上げていない。

3:MIDIもエフェクトも常時書き出す

1トラックの打ち込みが終わったら、すぐに書き出し、エフェクトを挿したら、これもすぐに書き出す。DTM動画を見ていると、多くの人は波形化せずに曲作りを進めている。正直、うらやましい。

4:曲を書き出す時にドロップアウト保護の設定を変える

曲を作っているときは、遅延が気になるので難しいが、書き出すときはドロップアウト保護を最大にする。最大にしないと、ドロップアウトする。

デザイン系ソフトのベンダー数の少なさに対して、DTMソフトは、ベンダーが多い。各ベンダーが、どのくらいのスペックのPCを想定しているのか分からないが、自分がメインシンセとして使っているUVIの最近の音源では、一部プリセットでCPUの能力を超えてしまう。intelCPUは現在第14世代なので、第6世代のCPUは流石に想定していないようだ。

現PCはWindows11が対象外で、Windows10も来年でサポート対象外となる。いよいよPCの買い替え時が来たようだ。PCの買い替えはコストと設定移行の大変さを考えると、なるべく減らしたい。
次期PCについて、気にしたほうが良い点がいくつかある。

1:CPUのスペックは大切

intel core i7以上にしておきたいし、なるべく最新の世代にしたい。トラブルを抱えていた13、14世代の問題は解決したようだ。現PCの一番の問題は、CPUの能力不足。今後を考えても、CPUが古くなるとPCが使えなくなると予想される。

2:Cドライブの容量は重要

プラグインソフトは、Cドライブにインストールされる。Dドライブにできないこともないが、不具合や速度の点で避けたい。今後、プラグインソフトがさらに複雑化することも考えられるので、1~2TBは欲しい。

3:DドライブもSSD

音源ファイルは容量が大きいので、Dドライブとなる。DAWのプロジェクトファイルも同様。現在、HDなのだが、SSDにしたらアクセスが早くなりそうだ。今は、新たな楽曲ファイルを開く際に、4行日記を書いている。それぐらい時間がかかる。こちらの理想は4TBだけど、2TBが現実的。(ドキュメントフォルダ、音楽以外のソフト用途)

4:Eドライブも内蔵したい。

書き出した楽曲のWavや素材写真、ダウンロードファイルなどはHDで管理したい(ミュージック、ピクチャー、Video、ダウンロードフォルダ)。4TBでもHDDなら大丈夫。今は外付けにしているが、足が当たって邪魔なのだ。

5:ユーザ名は英語

DAW不具合の原因のひとつとして、日本語環境がある。Winのユーザ名を何も考えず日本語にしたため、大変な苦労をした経験がある。次は、英国人になったつもりで、設定を進めたい。忘れないように。

まとめ

PCを買い替えたい、うれしい!というより、移行の面倒くささを考えると、億劫な気持ちが強い。DAWの設定など、カスタマイズしまくっているので、その移行を考えると気が遠くなる。しかし、今のPCは最初の設定をいい加減にしてしまったため、基礎工事のいい加減な土地に建つ家みたいなもの。次は、慎重に整地して、環境を構築したいのである。こうやって書いて、隙のない引っ越しをしたい。


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