waves EQの使い分け
ローカットや不快な帯域のカットは、デジタルEQ(sonnox claro)で行っている。しかし、音が不自然になることがある。具体的には、耳がツーンとする。位相の歪みが作用しているのだと思う。思うというのは、メーターでは確認できないからだ。
ある時、アナログモデリングEQを挿したら、違和感が消えた。プラシーボなのかもしれない。ただ、アナログEQを挿すと耳馴染みある音になるのは、間違いない。
アナログEQは、Waves6種類を所持している。詳しく調べてみた。
API560
プロポーショナルEQ(ブーストまたはカットのレベルが低い時は、Q幅が広がった状態で、ブーストまたはカットのレベルが高い時はQ幅が狭くなる)
PuigEQ
PultecEQのモデリング。同じ周波数を同時にブースト/カットする。ミッドレンジに重点を置いたMEQ-5と広帯域のEQP-1Aの2種類。
Scheps73
Neve 1073コンソールのEQとマイク・プリアンプ部をモデリング。
V-EQ3
Neve 1066/1073モジュールをモデリング。
V-EQ4
Neve 1081コンソールモジュールを再現。
SSLーEV2
SSL 4000Eのモデリング。ブラウン(Q幅が広い緩やかな特性)とブラック(Q幅が狭い)の2つのノブを選択しEQタイプを切替可能。
SSL-G
SSLのプロポーショナルEQ
ざっくりまとめると
3大ビンテージEQ
Neve=音が太い、ザラッとした質感。ブリティッシュサウンド。(1073より1081の方がハイファイ志向)大きくブースト/カットしても自然な音。
Pultec=真空管タイプ。シルキーな高域とファットな低域。自然でスムーズな効き方。
API=抜けが良く、明るい、パンチのあるタイトな音。アメリカンサウンド。整理済みの素材を脚色可能。
コンソールEQ
SSL=味付けは少なく、音がまとまる。E=飽和感が高い。G=Eよりハイファイ。
デジタルEQに対するアナログEQのアドバンテージは
1:ざっくりした操作で、破綻せずに音を処理できる
2:倍音の付加
という2点。
次回、実践編でそれぞれの特徴をつかみたい。
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