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ふたつの「ぶっちがい」
並行して読んでいる2冊に、まったく同じ言葉が出てきた。
しかも、長いこと生きてきたくせに、恥ずかしながら生まれて初めて聞く言葉が。
その言葉とは、
「ぶっちがい」
漢字で書くと、「打っ違い」。
*十字形にななめに交差させること。また、その形。すじかい。うちちがい。ぶっちがえ。「板を―に打ちつける」(goo国語辞書より)
最近たまたま2冊の本にその記述を見つけて、その偶然に目がくらむ。
↑アーサー・ランサム著 『ツバメ号とアマゾン号』上巻(岩波少年文庫) p.146の9行目
↑アレクサンダー・マクラウド著 小竹由美子訳『煉瓦を運ぶ』より短編「親ってものは」(新潮社)p.66の1行目
どちらも、海賊の旗や危険物にある、ドクロ+骨が交差しているマークのことをあらわした描写だ。
『ツバメ号とアマゾン号』で最初に目にした時、「なんじゃ、このぶっちがいって」と思ったが、その後読んだ『煉瓦を運ぶ』にも出てきたところを見ると、これは普通に使われている言葉なのかなー、知らないと恥ずかしいのかなーと思いました。
みなさんは、よく使われますか?