だれか、ふつうを教えてくれ!
『コンビニ人間』を読んだ時に、「普通ってなんだろ」という思いが強まったのです。
そして、前から友達が勧めてくれていた
『だれか、ふつうを教えてくれ!』倉本智明著(よりみちパン!セ)理論社
を読んでみて、またもやいろいろ考えさせられました。
折しもパラリンピックが開幕しようというこの時期に、この本と出会えたことは良かったです。
この本は、主に障がいを持つ人のことを書いているのですが、すべては、周りのいろんな人との接し方に当てはまることでした。
著者があとがきで書いています。
「だから、「ふつう」と見なされている事柄についても、もう一度じっくり吟味し、それがさまざまな特徴をもつさまざまな人びとの存在を可能な限り考慮したものになっているかどうかを検討したい。」
と。
人は皆違う。
日々、「なんじゃこいつ」とイラついてストレスを溜め込んでいるわたくしです。
「違っている人と交わり、関係を築いていく時には、時に自分をおさえる必要がある」というところに、深く納得しました(が、難しいことですね…)。
「共生」なんてたやすく言えないと分かりました。
そして、「分かった気になっているのが一番厄介」というところにもガツンとやられました。
ここに書かれたことを時々思い出すだけでも、生きるヒントになると思うので、忘れずにいたいです。