猫 この狂おしい存在
布団からなかなか出られぬ朝。いや、出なくても良いのさ。冬休みだもん!
「もういい加減起きるにゃ〜」と呼びに来た猫を布団の中に引きずり込み、二度寝を決め込むのさ。冬休みだもん!ヒャッホウ!
「猫よ〜、なんでそんなにかわいいの〜」と頬ずりすれば、いきなりほっぺたをガブリ。
ここですね、猫の魅力は。
「あんたのことは結構好きだよ。ゴハンくれるしさ。寒い時は便利だし。でもイヤなもんはイヤっ」
レオナード・マイケルズ著/フランシス・ラーナー絵『猫へ…』には、こういう猫の性質と、それがどれだけ魅力的か、猫がどれだけ素晴らしいか、もう、猫について言いたいことのすべてが書かれている。
世の中には、「猫に生かされている」と言っても過言ではない人がいると思う。
なんでそこまで?と思われる溢れる猫愛。
でもね、一度猫に魅入られたら、ダメなんすよ、もうね。
余談だが、この本を入手した時は小躍りして、帰るなり本に挟まっていた「感想はがき」に熱い思いをしたためて送った。
が、数日後、はがきは「あて所に尋ねあたりません」のスタンプが押されて戻って来てしまって、今も手元にとってある。
そのはがきを前に、これを書いている。