プリズマ☆イリヤ 名前の無い少女 感想
プリズマイリヤ Licht 名前の無い少女 を観てパンフを読んだ感想の雑記。ガーっと書いてみる。
面白かった…!作中外で何度も語られている、子供だからこその、真っ直ぐでわがままな純粋な願いが世界を変えることが本当に尊い。映画部分は単行本でもう泣いてるんですが、終盤のジュリアンが願いを吐き出すシーンはまた涙が溢れました。「姉さんに幸せになってほしい。」幸せの形は人それぞれで、死にたいというパンドラの願いに許さないと返すことは、ジュリアンの思いの押し付けではないかと私(視聴者)思ってしまいます。だけど、そういう話じゃない。ただエミーリア姉さんの笑顔を考えたその願いはとても綺麗で輝かしい。ジュリアンの原動力も、子供のわがままじみた真っ直ぐな願いだと気付くシーンは胸に響く。ああ、アニメーションの形になると漫画とまた違う感動があるなあと思っていました。
やっぱりストーリー予習済みだとメタな視点で観ることになります。冒頭の美遊vsベアトリスはバーサーカーカードの時間制限説明だなあとか、シロウがクロに起源弾を渡すシーンは確かに重くなるなあとか。ただ大好きなシーンがない!…という思いは確かにあって、パンフを読んだらしょうがないよねと理解はできました。特にベアトリス戦がセリフを圧縮してて、イリヤの「やさしいバーサーカーでよかった」は「バーサーカー!」の叫びを聞いて、チャラです。とても良かった。fate/snのイリヤとは演技が違ってまたいい。プリズマイリヤ通して大々好きな宝具、「黄昏に響け父の雷葬」のシーン。確かにな〜〜あれ単行本の締めですごく綺麗で、映画でやったらエンドロール始まっちゃうな〜〜と悶絶しました。映画の最後、原作と少し違うけどどう続けるのかな?オリンピック?(参照:月姫のインタビューしたファミ通)というところです。いやあ続きが楽しみ。
イリヤ
子供だからこその純粋な願いを持つ少女。「目の前に自分でしにしか救えない人がいたとしたら…どうする?」このセリフが一等好き。プリズマ☆シロウだったりプリズマ☆ジュリアンって言われてるけど主人公はキミだよ!イリヤ!
美遊
ヒロイン。雪花の誓いもあり、大きくなったね美遊…(ホロリ)と謎の保護者目線がはたらく。イリヤなら…という思考がそばにあるのは、視聴者目線というか、願いで物語を変えることができるのは主人公(イリヤ)でわたしには…というような感覚。好きなセリフはパンドラとの会話で2つ。2人の立場は違うけど話をしよう。偽物の願いなんて叶えてあげないよ。いや本当に、成長してるなあと。
クロ
姉。パンドラから絶望的な現実を突きつけられた時、そんなことより私達の世界は美遊がいる世界だと強く断言する姿はカッコいい。単行本最新巻の映像化が楽しみ。好きなセリフはその断言するシーン
パンドラ
キーマン。綺麗で不気味で濁ってて、すごく目を引く。擬音にするとどろどろ。死にたいは嘘だと突きつけられたシーンはいい崩れ方でした。好きなセリフはジュリアンに殺してと懇願するところ。傷になりそうでステキ。
ベアトリス
乙女。頼むから原作を読んでくれと映画のみの人に切に願う。映画では戦闘シーンモリモリでカッコいい。獣の右腕vs蛇を巻きつけた右腕のぶつかり合うシーンがお気に入り。好きなセリフはイリヤに最後掴みかかるシーン。声の圧を感じました。
ジュリアン
悪役。子供の願いが原点だけど、歪んでしまった違う視点の主人公。冒頭で語ったから繰返しになるなこれ。シロウに似ていると指摘されるシーンが、音が止まったような感覚を受けてステキ。前半の台詞の忌々しく怒りを吐き出すような、後半の台詞の溜まった想いを吐き出すような、それぞれ演技が違ってとてもいい。好きなセリフはやっぱり「最後に見る光景が〜」のシーン。
大人たち
シロウの冒頭戦闘シーン嬉しかったなあ。男性特攻衣装に照れるお前を見たかったよ…!ただアニメだと左半身の英霊さん侵食具合が際立ってて新鮮。
アンジェリカ、人形演出が不気味で良い。男性特攻衣装とかスーツとか色々似合うね。ジュリアンを助けてとイリヤに言うシーンは、よくわかんないけど関節が軋むような、ギギギという擬音が聞こえてきそうでした。ほんとにしてたっけ?
まひろ先生、副題「Licht」に込めた想いをパンフで読んだ時、この作品を好きで良かったと思い涙が出ました。続きがとっ……………ても気になって早く読みたい気持ちがありますが、それと同じくらい健康でいてほしいという想いがあります。ご自身の体調優先で無理のない範囲で無茶して、物語の続きを見せていただければ幸いです。
映画を作ってる人たちー!ありがとうー!なんか遠くにいっぱいいるイメージなので大声で。ジュリアンの魔法陣作った人、置換魔術の演出作った人、とっても綺麗でした。
関わった全ての方々、ありがとうございました。