芳賀幹子 はがみきこ

芸術学を学ぶ大学生。美術館へ行くことと絵を描くことが好きです。

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最近の記事

続・横浜トリエンナーレ

横浜を訪れたのはもう3週間ほど前だが、改めて展覧会を振り返る。 色々な人と話した結果、得られた考えをまとめた。 「アート」の捉え方 トリエンナーレの賛否が大きく分かれていたのは、人によってアートの価値観が異なることが1つの要因と考えられる。 視覚的に美しい「アート」 出品された現代美術作品に対して「このような作品はアートではない!」と批判的なアートを持つ人の価値観は、 アート=表現が巧みで、見る人が快楽を享受できるもの であると言える。 この価値観は《泉》で有名なマルセ

    • 第8回横浜トリエンナーレの記録

      はじめてのトリエンナーレ2024年6月2日。 一週間後に閉幕する第8回横浜トリエンナーレへ足を運んだ。 私は今回、はじめてトリエンナーレというものを目の当たりにした。 トリエンナーレやビエンナーレは、大まかに国際美術展と説明されるけれど、現代アートの博覧会みたいな感じかなという認識。 私は美術の初学者であるので、表現の必然性や作家が伝えたいメッセージ、またそのキュレーションについて良くも悪くも、学べるところが多かった。 ※ちなみに、私がトリエンナーレについて知るきっかけ

      • 自分なりのしあわせな人生を考える

        はじめに 一年ほど前。 私は大学の入試を控えていた。 自分は将来何がしたいんだろう、自分の思考の軸は一体どこにあるんだろうと悩んでいた。 目を背けていたわけではないけれど、しっかり見つめたこともなかった複雑な自分の感情を一つ一つ取り出して、言葉という枠におさめていく。 楽しく、悩ましく、苦しい、けれど当時の自分にできない大切な体験。 そんな一年前の私の試行錯誤の痕跡を残した一冊のノートがある。 久しぶりにそれを開いてみた。 私は世界とどんな接し方をすればいいのか。今