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Dignity 谷川俊太郎氏書き下ろし

NY Street Photos

大きな都会の街路で
人は気付かずに一つの場面をつくる
そして束の間のヒーローになる
その場面はしかし表だけで裏がない
            谷川俊太郎

A man plays a scene unnoticed
on the street in a big city
and becomes a hero in a brief period of time
But the scene is sheer appearance without inward reality.
Translated by William I. Elliott & Katsumasa Nishihara

『記憶と空想』より
~ あなたが綴る100万通りの物語 ~ 
写真・文 Midori S. Inoue 第一章言葉 谷川俊太郎
Amazon: https://amzn.asia/d/ezCTtOM

この一枚は当初"Giving for Giving"というタイトルが付いていた。

生粋のNew Yorker Carlと一緒に街を歩き回っていた頃。一人のホームレスのおじさんに出逢った。

お金を渡して写真を撮ることも、本人がOKでない撮影も絶対にしなかった。友人がテニしていたリンゴを差し出すと、彼が「撮ってもいいよ」と言ってくれた。
"Giving for Giving"
そういう彼の目の奥は、凛とした光を放っていた。きっとその昔はBankerとかProfessorだったのでは...と思わせるくらいの威厳があった。

はるか30年前の私の記憶。
あなたのstoryも紡いてみてください。

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