長年あこがれていた食器をあえて中古で買った
昨年、長い間欲しいと思っていたあこがれの食器をメルカリで購入しました。
何にでも合う懐の広いお皿
あこがれていたのはロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドというプレート。
白地に青いラインで描かれた小花やレース模様が、かわいらしいながらも上品なアイテムです。
私が欲しかったのは22cmのサイズ。メインはもちろんのこと、サラダにも、パスタやカレーなどのワンプレートごはんにも合う懐の広いお皿です。
普段は食器にそこまで興味があるわけではないのですが、数年前、雑誌か何かで見かけた佇まいに、「こんなお皿で食事をとったらさぞおいしいだろうな…」とひとめぼれ。
しかし、その時はふたりの息子のドタバタ育児中。ふたりが小学生になって落ち着いて食卓を囲めるようになったら…と思っていました。
それから数年が経ち、昨年の春に下の子が入学しましたが、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
育児がずいぶん落ち着いたとはいえ、皿洗い中にあれこれ声をかけられたりちょっかいを出されたりして、手元がおろそかになることは相変わらず多いまま。そして、自分のおっちょこちょいでガサツな部分も信用ができず…。
ずっとあこがれていた分だけ、割ってしまったときのショックを想像すると怖くなってしまって購入できずにいたのです。
思いだけがぐんぐん高まっていって悩み続けていたとき、ちょっとした契機が訪れました。
「中古で受け継ぐ、というのはどうだろう?」
それは、昨年秋に訪れた蚤の市でのこと。
会場を回りながら、さまざまな品物が人の手から手へと大事に受け継がれていく様子を見ながらふと気づいたのです。
そうか、なにも新品でなくてもよいのだ、と。
新品よりはまだ、なにかあったときのダメージが少なそうという気持ちももちろんありましたが、これまで、焼き物好きだった母や知り合いから食器を受け継ぐ機会が多々あったというのもひとつの理由です。
誰かから受け継いだ食器というものは、そのうつわが使われてきた時間や歴史を感じるというのでしょうか。我が家では、ちょっと特別な存在。「誰々からのお皿」「こんな経緯で我が家に来た」など、使うたびに愛おしい気持ちになります。
新品で買うこともとっても素敵だけれど、ロイヤルコペンハーゲンも誰かの手から受け継いでいけたらより特別なものになると思ったのです。
そう思い立ってから、さっそく蚤の市で探してみましたが、そう簡単には見つからず…。そうだ、メルカリがあった!と、帰り道にリサーチを開始しました。
できれば、業者さんではなく、大事にしていた個人の方から受け継ぎたい。そんな思いで出品を探して数日。探していたサイズ・状態のものを2枚セットで見つけることができました。
出品者の方は、何度か大切に使ってそのまま食器棚に保管していたとのこと。メッセージのやりとりを通して、今後は私が大事に使っていきたいと思いが深くなりました。
大事に梱包して送ってくださって、無事に届いたお皿を見た時のうれしさは忘れられません。
「家に心から好きなものがある」っていい
あこがれていた食器を食卓に並べると、食事中にちょっとぴんと背筋が伸びるような気持ちになり、普段の食事も楽しみになりました。なんとはない家庭料理でも、お皿が格上げしてくれるような感じがします。
使わない時も食器棚をあけたとき、このお皿が見えるとふふふとうれしくなります。忙しい時も心がふっとゆるむ、台所のお守りのような存在です。
家に心から好きなものがあると、QOL(クオリティオブライフ・生活の質)が格段に上がることを実感しました。
購入した2枚はしばらくは大人用。子ども達がもう少し大きくなったらもう2人分追加したいと思っています。
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