偏愛は楽しい!
先月から受講している、「さとのば大学」で偏愛マップという授業がありました。内容は自分の偏った愛を語り、そこから自分を見つけていくというものでした。
宿題で自分の偏愛マップを作りました。マップをつくるときは、ドラマが好き→古畑任三郎→古畑任三郎「SMAPの回」などというように出来る限り具体的に書いていきます。出来上がった偏愛マップがこちら↓↓
授業の中でグループになり、他の人にマップを見ながら質問してもらいます。
質問されたのが野球観戦(甲子園)の項目。
平日のナイターゲーム 阪神対横浜 レフトスタンド上段が好きな理由は、人が少なくてゆったりできること。阪神のホーム側のスタンドではないので応援を頑張らなくていいこと。など多々あります。中でも大きいのが、横浜戦のレフトスタンドには横浜を熱狂的に応援している30歳くらいのお兄ちゃんが必ずいて、その人が面白い。毎試合、そのお兄ちゃんは7回裏あたりになるとベロベロに酔っ払っています。横浜が負けた時には阪神のユニフォームを着ている僕に対して、遠くから何か言っているのが聞こえてきたこともありました(この時はちょっと怖い笑)。でもこのお兄ちゃんは、毎回大きなゴミ袋を持参して自分の周りに落ちているビールのコップやフライドポテトの入っていた袋、ジェット風船などをゴミ袋に入れ周辺を清掃して帰っていきます。
他にも、話していると野球観戦の記憶が蘇ってきます。野球観戦で、いろんな人間模様を見てきました。僕のすぐ後ろの席でサラリーマンの同僚が上司の悪口を言ったり、上司が後輩に対して説教に近いアドバイスを送っているのが聞こえることも。7段くらい前の席のおっちゃんがとんでもないヤジを飛ばしていたら、隣の見ず知らずの人と「そのヤジは違うよね〜」なんて話したりすることもありました。
グループの人に質問されて思い出したのが、小学校4年生くらいの時に父親と甲子園に行った時のことです。阪神タイガースには「チャンスわっしょい」というチャンスの時に歌う歌があります。チャンスの場面で「わっしょいわっしょい」と歌いながら、メガホンを上げたり下ろしたり熱心に応援していた僕は、後ろのおじちゃんとおばちゃんから「もう少しメガホンを上げるの抑えてくれる?」と言われました。これに対し隣に座っていた父親は、「こらあかんやろ!」と怒りましたが、そのおじちゃんおばちゃんは「応援したい気持ちはすごくわかるよ。だけど少しだけ(動作を)小さくしてほしい。」と優しく言ってくれました。僕の応援したいという気持ちを受け止めてくれて、その上で注意をしてくれました。甲子園に行くと、よくその時の光景が甦ります。当時の僕にはそれが妙に新鮮な感覚だったから今でも覚えているんだろうなぁ。
この自分の偏愛から、多様な人間模様を見るのが好き、ほとんど知らない人と何かを共有することが好き、自分の思いを正確に理解してくれる誰かがいることに安らぐ。そんな自分が浮かび上がってきました。
僕は阪神ファンというより、阪神ファンファンでした(笑)
また偏愛マップを書くにあたって好きなドラマ「古畑任三郎「SMAPの回」・大河ドラマ「新選組!(友の死という放送回)」・映画「学校」なども書こうと思いましたが、古畑任三郎とかそんなメジャーなドラマを書くのはなんか幼稚に見えるのではないかという不安がよぎって書くことをやめました。偏愛マップを書く過程の中でも、誰かの評価を気にしている自分に気づきました。
でも素の自分でいれる空間のさとのば大学では、古畑任三郎が好きだということを言いました笑(ちょうどその日の夜、田村正和の訃報が飛び込んできて驚いた)
偏愛マップって自分が本当に好きなことを語れるからめっちゃ楽しいし、他の人に質問してもらえることで認知していなかった自分に気づくこともできる。すごいツールだと思いました。
ちなみにタイトルの写真は、大好きだったアリアス選手のホームランの軌道を追う当時小学生の自分。
もっともっと自分の偏愛を愛したいし、みんなも愛せたらいいな。