パパラッチではありません。

いつの頃からだろうか、旅行に行っても、ドライブに行っても写真を撮らなくなったのは。

風景など写真は旅行でもドライブでもあるのどけど、ここでいう写真を撮らないというのは、家族、妻、息子の写真だ。家族で写真を撮ったのは、小学校が最後だった。それ以降は、家族での写真がない。

理由はとてもシンプルで写真が嫌いなのだ。

たまには皆んなで写真を撮りたいと思うが、写真撮っていいって聞くと、絶対イヤ!という回答がくる。隠れて撮ったりすると、本当に凄い剣幕で消せ!と言ってくる妻と息子。普段はお互いに言い合っているくせに、こういう時は息がぴったりになる。

私はパパラッチじゃないのに。

純粋に妻と息子の写真が欲しいだけなんだけどな。何がなんでも写真を撮らせないのだ。家に飾ってある写真は、小学校の時に撮った数枚だけ。悲しいような、残念なような気持ちでいると、妻とのある会話でスッキリした。

「尚さんさ〜高校生の時とか、卒業してから、親と写真一緒に撮ったりしたことある?」

「ある訳ないじゃん!そもそも親父は、ほとんど家に居なかったし、母さんも忙しかったから、撮ったことないね」

「でしょ!今は便利で常にカメラ付いているスマホがあるから、撮りたがっているだけだと思うよ」

「そうかも知れない・・・」

「昔は【写るんです】とかあったけど、わざわざ家族の写真撮って、わざわざお金かけて現像したりしないもんね」

「そう!だから、写真は撮らないでね。本当にイヤだから」

「わかったよ・・・」

妻が言うことも分かった気がする。いつでもどこでも写真が撮れて、プリントアウト出来て、現像代もかからないから。だからこそ、写真、写真って騒いでいたのかな?

納得しかけた私だが、やっぱり写真が撮りたいと思ったが、私が撮りたいと強く思う気持ちと同様に、妻と息子はイヤという気持ちが強いのだろう。

対策は決まった。

いいよって言ってくれるまで【気長に待つ】

これだな。
営業でも、待ち合わせでも、普通に3時間は待っていられたからね。幸い私は待つことには慣れている。でも、今回は待つことの終わりが見えないから、ちょっと大変だ。

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