見出し画像

子どもを見守る勇気

Hello, みろろんです。

断片的ですが、私の子育て、それと仕事で見ている生徒について思うことを書きたいと思います。

下の子は13歳なのですが、この年齢、重要だと感じます。日本でも中学生になり、イギリスでは中等教育3年目ということで声変わりもし、ぐんと大人に近づく時期です。

私はこの時期の男子についていくら相談をうけたでしょうか? 自分自身でも悩み、また人の悩みもきく・・・。そうしてでた結論は、「子育てで難しい時期の一つ」ということ。

残念ながら私には娘がいないので、女子の子育てに関しては仕事上接したにとどまり、まだまだ勉強しなくてはいけないと思っています。(高校になると女子高で勤務していたのである程度いろいろな事例をみていますが)


今回よい例があったので記しておきます。

私の子供は「パソコンを買うと高いので自分で作りたい!」と言い始めました。それが去年くらい。

私はのらりくらりはぐらかし、時期を見ていたのですが、家族が使っているパソコン(ノート)が遅くなってきたことを理由に子供に挑戦させてもいいかな、と思い始めました。

それでも予算をきくと結構高いので保留。

あまりに子供がせがんでくるので祖父母に援助を頼めたら考える、と答えました。

理由は簡単。上の子と差がついてはいけないと思ったからです。

下の子はすぐにLINEを祖父母にし、なんとか援助してください、という趣旨を伝えました。

その時に補習校に通っていた成果なのか、ほとんど日本語を訂正することなくお願いの文章が書けていました。

ちなみにうちの子は一度も日本に住んだこと、日本で通学したことがないので日本語教育は家庭と土曜日のみの補習校頼みです。

すぐに返事が来たのは私の両親。

「いいよ、いくらいる?」

子どもに考えさせました。


しかし、ハズの両親はハズに連絡。

「なぜそんなことを頼みに来るのか?」(親がいて何をしているのか?)

とハズに返事が来たそうです。

ということで義両親からの援助なしで、私と私の両親、本人のおこづかいをつぎこみパーツを購入。どうもゲーム用のパソコンらしく、キーボードは光るなど私のみたことのないパソコンができあがってきたのですが・・・。

「動かない?!」

上の子も一緒になっていろいろ原因を探ったのですが、わからず。

このままではただの箱になってしまいます。


そのうちハズはいらだって

「こんなことするなら全部返金してもらえ!」

と言い出しました。

子どもは落ち込み、笑顔がなくなり・・・。


思えば私はいつも親が助けの手を伸ばしてくれた家庭。

中学のときに高価な習い事(ピアノ、塾)や楽器を買ってくれました。

私がやりたいと言ったことに反対したのは大学進学の学部決定と車の免許を取る時のみ!笑

それ以外は欲しいものは与えてもらいました。私もその分努力しましたが。

一方で、ハズはお金がない、と言われ続けて育ったようです。習い事は英語のみ。高校は受験に失敗したため私立でしたが、その後も国立大学に進むなど親に頼み事をしたことがないようでした。(金銭的に)

うちの子はその間に挟まれ、この1週間、パソコンが起動しない時間を耐えました。

そして、私がパソコン専門家にみてもらったら?というアドバイスでさらなる出費を決め、もう一度最後に組み立てをしたら・・・

「動いた!!」

と。

その間も普段無口な子が友達、兄に質問、助けを乞い、コミュニケーションも頑張っていたので、私としては見守るしかない、ハズからの攻撃に耐えるしかない・・・。

努力が報われてよかったです。

自分で責任を取る、ということはまだまだ13歳には難しかったようです。最初はパソコン組み立てるのは簡単だ、友達もやっている、と説得してきたのですが、いざパーツを組み立てると基盤の取り扱いや配線など一人ではできないようでした。

私はパソコンに興味はありませんが、工学系だったため、基盤を作る方法や扱いなど知っていることをアドバイスしましたが、最初は聞く耳もたず。

「これこれはやってみたの?」

「やった」

の繰り返し。大人からのアドバイスがいいだろうと友人を頼って話をしてもらったり。それでもだめだったのでお金を払ってみてもらう、という選択肢を与えました。

彼なりに考えたのでしょう。何度やってもできなかったのに、最後にもう一度組み立ててみることにしたようです。

パソコンが起動したときは本当にうれしそうで、大声で叫んでいました。

私としてはハズのように「返品しろ!」というだけでなく、見守っていてよかったと思っています。

もちろん、お金は結局安いのかわからないくらい高いのですが、何かを成し遂げるために、どういうプロセスが必要か、ということを学んでくれればいいな、と思います。

普段は「お母さん手伝おうか?」と言ってきてくれる子なので今回は終わりよければすべてよし、ということにしておきたいと思います。

たまたま、担任しているお子さんもこういった壁にぶつかっていたので保護者と電話で話し、今まではやれ、といえば宿題をしていたかもしれないけれど、これからは自分が必要だと思わなければやらなくなるので、接し方を考えていきましょう、と伝えました。

そのお母様は「今まで反抗したことがなかった子なのに・・」とショックを受けられていましたが、こういうときこそ見守る姿勢が大事だと思います。

追い込まず、見守る。

ハッパはかけますけどね。

簡単なようで自分の子供になると難しいものです。しかし、いつか親の気持ちが伝わると信じて今日も子育て頑張ります。

同じことで悩んだり、愚痴りたい方。メッセージください。


いいなと思ったら応援しよう!

みどりの窓:国境をまたいで教育を受ける人を応援
よろしければサポートをお願いします。サポートしていただければ、現教員、学校に苦手意識のある生徒さんへの支援に使わせていただきたいです。