英語が一番!という洗脳
Hello, みろろんです。
私の両親は持病があるものの、コロナ禍でも元気に過ごしているようですが、連絡するたびに母が
「英語ができなくてー。ここ手伝って」
と言ってきます。
私の母は英会話教室に通うのを趣味にしています。
以前はYouTuberの有料講座を受けたり(教室にも行っているのに!)していた母。口癖のように
「英語勉強しなきゃ!」
と呪われたかのように言っていました。
私としては日本で英語で話せなくても生きていけるし、子供たち(母にとっては孫)も日本語を話せるのでなぜ英語が必要なのか理解できません。何度か言いましたが、ただ英語を勉強したい、と。
ちなみに母は大学で英文学を専攻し、専門がイギリスの詩、という。。。
したいなら止めない、というのが私のスタンスなので見守っていました。
しかし、ついに母は先日
「いろいろ考えて(英語)教室に通うのを辞めることにした」
と言ってきました。
コロナ禍なのに毎週英語教室に街中に行くというのが外出を極力控えている父に申し訳ない、というのです。
まあ、その年代の人は「夫の顔色をうかがう」のは珍しくないのですが、うちの母はそれでも精力的にずっと仕事をしてきた人です。
それが
「病院通いもあるし、ゆっくりしたい」
と。
ちょっと弱ってるのかな・・・。まあ、私が何を言っても聞く耳をもたない人なので(!)ふんふん、ときいていたのですが、ついに辞める宣言。
ところが、ある日電話したら
「(英語の)先生に手紙を書くから英語を教えて!」
と言われました。
気が進みませんでしたが、伝えたいことは伝わるように
「ここはこう書くほうがいいんじゃない?」
とアドバイスしました。(私も完璧ではないですが)
その時に私が「申し訳ないけど・・・」という表現は
I'm afraid but・・
とすれば?
と言ったところ
afraidは何かヘン!!と。
最後には
「ホントにそんな表現なの??」
という始末。
教えてほしいといったのはそっちでは??と、あきれてしまいました。
そして、義理の父。
遠くの英会話教室に通っているそうです。
そして英語の先生に会うためにフィリピンへ。
その後タイにも行っていました・・・。
それでもなぜかイギリスには来てくれません・・・。笑
2人に共通しているのは
「英語を勉強したい!」
という継続的な気持ち。
その気持ち、意気込みはすばらしい!私にも分けてほしいほどです!(英語サボってます)
しかし、私には実はなぜそこまで英語にこだわるのか理解できないのです。。
確かに英語を話せると、読めるとコミュニケーションできる範囲が広がるのはわかっているのです。
でも英語(語学)の授業は私にとって苦痛なのです・・・。なぜ私の(義理無含めて)親がそんなに情熱を持てるのか・・・。
先日私がスコットランドのエピソードを紹介したのですが、私はどちらかというと英語正統派の人よりも、地方の人だったり、スコットランド、アイルランドの人に共感するのです。
まずBBC(イギリス国営放送)ですが、そこには「標準語」はありません。(昔はこういうアクセントで話す、と研修したらしいですが)みなアクセント(方言)も持ちながらコミュニケーションしています。
しかもイギリスは首都であるロンドンのアクセントが「標準」ではないのです。
もちろん「上流階級」のアクセントがposhと言われているのですが、下々も負けてはいません。
その地域のアクセントは誇りにもなるのです。
あ、どこかできいたことです・・・。
例えば関西弁。関西人は誇りを持っていますよね? それでなければあんなに芸人さんは売れても関西弁なままなわけではないので。
そう考えると英語って、なんか感覚が違うんです。
外国人(日本人だけではありません)が考える「英語の重要性」とは何でしょうか?
ここで話を変えます。
今回反論があるのは必至です。
なぜなら私は英語を否定するからです!
英語を話す人の傲慢さを見てきたから伝えたいのです。
イギリス人のほとんどの人は英語しか話しません。(話せない?)
そして決まって
「自分が外国語を勉強するよりほかの人が英語を勉強してくれるから必要がない」
というのです。
誤解しないでほしいのは知り合いのイギリス人は日本語が話せる、勉強している人もおおいです。
例えば、私の職場に来てくださった、体操選手、サム オルダムさん。ロンドンオリンピックの銅メダリストです。彼は内村選手を尊敬しており、日本で開催される東京オリンピックのために、日本語を勉強しています!
補習校の運動会にも来てくださり、写真もとってくれました。
その一方で、大半のイギリス人はこんな感じです。
昔10代の生徒との英語(彼らにとって国語)の授業でテニスプレーヤーのインタビューが流れたとき
「あの変な(外国人)のアクセントはねぇ・・」
と私の前で(!)発言したりします。
そして意外にに若い人が言ったりします。(イギリスでは外国語は2つ勉強することになっています)
以前研修で一緒に働いたフィリピン人の学生と私がいたら
「あななたたち、兄弟?」
とか。(あ、これは語学関係ないです。外見ですね)
私が伝えたいのはこんな人たちがのさばるために非英語圏の人は英語を勉強しているんじゃない!ということです。
ネイティブと話すようになるためでなく、世界中の人とコミュニケーションできるようになるために「たまたま」英語なだけで。
だから英語が英語が一番だと思わないのでほしいのです。
もちろん英語が母国語でない国でも共通する言葉、といえば英語になると思います。でも英語が最優先でもないと思うのです。
私にとっての英語は「ツール」です。何を伝えたいか、誰に伝えたいかということが大事だと思っています。
中国人に何か伝えたい、と思ってもしできれば中国語が一番(優先)だと思うんです。
私は今日もツールとしての英語を使いながら仕事をしています・・・。
たまたま住んでいるイギリスが英語だから、英語を使って、です。