国立文系のエンドロール
2人でいる今に恋して
2人でいる未来を愛していた
ひとりよがりと等号で結ばれて
夢が水平線に消えた
突き詰めればこの世には
男と女しかいないと言うけれども
私にとってそれはあなたしかいないんだけどな
最初から変わらない気持ちは
いつからあなたの負担になってしまったのかな
あなたは私から定冠詞を外した
不特定多数の過去に葬りさられた
私は今日も変わらずtheをつける
後ろには終わりしか結ばれないのだけれども
今日もエンドロールにいるのはあの頃と変わらない
笑顔のままのあなた
2人でいた夢から覚めて
2人でいた昨日を愛していた
寂しいと悲しいのマイナスをかけて
少しでも上向きになればいいのにな
突き詰めればこの世には
私とそれ以外しかないと言うけれども
それ以外に含まれるのはあなたしかいないんだけどな
あなたは私に冠詞をつけ始めていたの
特別からそれ以外に強制置換ね
私は今日も変わらずtheをつける
後ろに愛でもつけて真実の誠のなんてつぶやきたいけど
あの頃の私達を構成していた物質の本当の名前を
今更見つけたところでね
2人でいた未来を愛していた
1人になった今でも思っている
思い出にしばらく冠詞はつけられないけど
いつかは終わりが結び付けられるかもしれないのだけれども
今日もエンドロールにいるのはあの頃と変わらない
笑顔のままの2人