タイム

おはようと午前8時に君に伝える
あらもうこんな時間かと
残り16時間もないじゃないか

さよならと午後19時に君に伝える
あらもうこんな時間かと
残りの幾ばくかも愛おしい

例えば世界中の時が狂い始めて
朝か夜かの区別がなくなったとしても
僕は君となら確かな時間を歩み続けられるだろう
そう思い瞼を閉じた

ありがとうと午後15時に君に伝える
あらもうこんな時間なのに
ただ15時間も感謝さえ伝えずにいたのか

ごめんなさいと午前3時に君に伝える
あらもうこんな時間なのか
残り6時間君は目を覚まさないのに

例えば世界中の時が動くのをやめて
永遠に昼も夜も続くのだとしたら
僕は君となら少し気持ちが浮ついてしまうんだ
それくらいにと言葉を綴る

二人の境目が時間によって区別されるなんて
そんな普遍を鬱陶しいとすら思っている

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