ふたり

悲しみは幸せに変わるものよ
君は笑いながら映画をみていた
僕はありがとうとつぶやいた

慣れるとは怖いことなのよ
君は怒りながら僕をみていた
僕はごめんねと君を抱きしめた

終わりのない2人になりたかった

君の好きだった曲を聴いた
流れてくる歌詞の隙間隙間に涙がこぼれた
ごめんねとつぶやく
戻るものは何もなくてサビが終わった
思い出したと同時に次の曲が流れた

幸せは悲しみに変わるものなの
君は目を伏せて泣いていた
僕は何も言えず佇んでいた

始まりがあるから終わりがあるのよ
君は窓の外をみながら僕に言った
僕は唇をかみしめるだけだった

始まりのないふたりになってしまった

君の好きだった曲を歌った
届いて欲しいと歌詞の隙間隙間に思いをつめた
もう一度だけとつぶやく
進むものは何もなくてサビが終わった
思い尽くしたと同時にこの曲が終わった

2人は思い出に変わるものだ
僕は涙を拭い映画を消して
君にありがとうとつぶやいた