着物を着たいと思ったら知って欲しいこと
礼装着付け師としての仕事を始めて11年になります。
美容師の母についていった婚礼で、花嫁さんの支度をするのを手伝っていた子どもの頃。今の時代だと考えられない話ですが、大人になった今よりも子どもの頃の方が結婚式に馴染みのある暮らしでした。そのくらあ当たり前に、母に連れられて色んな美容の現場に行ったものでした。
「あれして、これ取って」とテキパキと指示を出すのが上手な母に乗せられて、その気になって手伝っていたような気がします。
あの体験があったから、今こうしてだいぶ歳を取ってからの着付けのお稽古も何とか頑張っていられるのです。
着物を着るタイミングには、2種類あります。ハレの日とケの日。
ハレとは特別な日、つまり冠婚葬祭のことをいいます。ケの日は日常のこと。
私が行う着付けは、ハレの日のための着付けです。美しい着姿のために、衿の合わせ方、腰ひもを結ぶ市、帯の収まり方などたくさんのチェック項目があります。
当日に相応しい着物で心を表すのですから、それが叶う着付け技術が必要です。
普段着物は日常着ですから、堅苦しさは必要ありません。動いているのですから、着崩れてしまうことも、仕方がないこと。
その場に相応しい装いをすることが、着物を楽しむコツです。TPOなどわからないことは、着付けてもらうときに着付け師さんに確認すれば教えてもらえます。
楽しむところからまずは着物を手にとってみてくださいね。最初から全部ができる人はいませんから、一緒に1つずつ覚えていきましょうね。
着付けのご予約はホームページのご予約欄からどうぞ。
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